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こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「ミスタードーナツが今でも人気を保っている理由」についてお話します。ミスタードーナツは言わずと知れたアメリカ発祥のドーナツチェーンで、日本ではダスキンが店舗の運営を行っています。1971年に日本へ上陸してから、競合にも負けることなく長い間ドーナツチェーンのトップに君臨しています。しかし、そんなミスタードーナツもずっと好調であったわけではありません。ここ最近までドーナツ市場全体が落ち込み、店舗数が減らされたこともありました。また値上げを余儀なくされ、強みであった安さを失うことにもなりました。本日はミスタードーナツがどのようにしてトップの座を守り続けてきたのかについてお話しします。

かつてミスタードーナツではドーナツ100円セールを定期的に開催しており、先述の通りそれがひとつの強みになっていました。セール期間中は普段よりもかなり安く美味しいドーナツを購入できるということで、いつもはあまりドーナツを買わない人でもその期間だけはミスタードーナツに足を運ぶ、ということもよくありました。100円セール開催を伝えるCMも大々的に放映され、認知度、集客力の向上、リピーター獲得に大いに貢献していました。
しかしそれも2016年に廃止され、消費者にとってミスタードーナツは少々贅沢な存在になりました。そうなると、それまで「100円セールの時だけミスタードーナツで買う」という安さを求めていた層はコンビニなどで販売されている比較的安価なドーナツを選ぶようになっていきます。ここでファンを手放してはいけないと、ミスタードーナツは方針を大きく変えることを決めました。

まずは、コンビニに売っていないような独自のドーナツを開発し差別化を狙いました。その施策の一環として他社とのコラボ商品「misdo meets」という企画を始め、例えば京都の宇治茶専門店である「祇園辻利」がプロデュースに関わった抹茶オレやわらびもち抹茶ドーナツなどを販売されました。他にも、Godivaとの共同開発商品を販売するなどして、話題を呼びました。
この企画で開発されたドーナツはいずれも平均より100円程度高くなっていますが、それ以上の美味しさと価値を伝えるプロモーションのおかげで成功を収めました。メニューの面では他にドーナツ以外の商品を充実させる動きがありました。麺類を始め、期間限定商品も含みながらさまざまな品を展開させました。
カレーパンの生地に卵などを挟んだ「ザクもっちドッグ」シリーズなど、自由度の高いメニューが注目を集めました。また、店舗内装を変えることによるイメージ刷新も行われました。壁を白レンガにして、通常の椅子ではなくくつろぎやすいソファを設けました。家族連れなどがイートインスペースとして使うことの多かった店内はやがて大人が1人でもゆったりと過ごせるような場所になりました。

かつて100円セールで「安く美味しいドーナツが食べられる」という魅力を持っていたミスタードーナツは、高級志向になっても支持者を絶やすことはありませんでした。付加価値をつけること、豊富なメニュー、イメージに沿った改装を行うことで見事生まれ変わることができました。消費者の行動と欲求を見抜いた上で施策を行うことで、かつてよりも広い層に今までとは違うサービスを提供できるようになったのです。

皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。今週は音の力についてお話します。
皆さんは日常生活の中でどれぐらい音楽を聴きますか?私は通学時間や家事をしているとき、何かの作業中には必ずWALKMANで音楽を聴いています。音楽は私たちのテンションや気分に非常に大きな影響を与えます。朝、大学に向かうときにリズム感の良い曲やハイテンポな曲を聴くと「一日頑張ろう」という気持ちになるし、夜にゆったりとした曲を聴くと非常にリラックスすることができます。

このような音楽の力は日常の多くの場面で利用されています。例えば、過去にレストランでそれぞれハイテンポな音楽とスローテンポの音楽を流し、音楽が客の行動にどのような影響を与えるか調査する実験が行われました。結果は、スローテンポの音楽を流した店では客の食事をとる速度が遅くなり、食事量に変化はないものの、アルコールなどのドリンクの注文数が増加し売り上げが増加するというものでした。この実験から店内で流れている音楽の店舗と客の行動には相関関係があることがわかります。

他にも、カフェでそれぞれポップス、クラシック、インストゥルメンタルを流した場合と全く音楽を流さなかった場合の比較する実験も行われています。結果はクラシックを流した時が最も購買金額が高くなったそうです。クラシックを流すことで高級感が演出され、若年層が減り代わりに高所得者が増加したと考えられています。海外では来てほしくない人を避けるために駅などでクラシックやオペラを流している場所が存在するようです。

音には記憶や感情と強く結びつきやすいという特徴もあります。音は記憶に深く刻み込まれているのです。「メロディは思い出せるけど曲名、歌詞が思い出せない」という経験は誰もがしたことがあるのではないでしょうか。私は幼いころに実家で使っていた家電がどんな色だったか、どんな形状をいていたのかは全く覚えていませんが、それらのアラーム音だけはいまだに覚えています。

音は記憶に深く刻み込まれるという性質は、よくCMでみるサウンドロゴとしてマーケティングで利用されています。サウンドロゴは一瞬の効果音だけのもの、歌になっているもの、旋律があるものなど非常に様々ですが、どれも非常に記憶に残ります。「富士サファリパーク」、「はじめてのアコム」、「あなたとコンビに、ファミリーマート」皆さんはこれらのフレーズを読むときに自然とメロディが頭に浮かんできませんでしたか?
音と記憶の関係についてはわかっていないことも多く、研究の余地が十分に残っています。今後さらに脳科学の研究が進んで音と記憶の関係がより明らかになれば、新たなマーケティングへの活用法も生まれるでしょう。

こんにちは、皆さん。Buddieateスタッフの周です。今週は、2024年のノーベル賞がAIの進歩に大きな焦点を当てたことについてお話しします。今年は、AI分野のパイオニアたちが物理学賞と化学賞を受賞し、AIが科学の最前線でどれだけ影響力を持つようになったかを改めて感じさせる年となりました。

まず、物理学賞はAIの基礎を築いたジョン・ホップフィールドとジェフリー・ヒントンに授与されました。ホップフィールドの1980年代の研究は「ホップフィールドネットワーク」と呼ばれる神経回路モデルを開発し、これが今の機械学習の基盤になりました。そして、ヒントンはこれを進化させ、「バックプロパゲーション」という学習アルゴリズムを提唱し、今のAI技術、特に深層学習の根幹を支えるものとなっています。この成果は、AIがどのようにして学習し、自分で最適解を導き出すかを説明するもので、現在のAIシステム、例えばChatGPTや画像認識技術などにも欠かせない理論です​。

一方で、化学賞はGoogle DeepMindのデミス・ハサビスとジョン・ジャンパーが開発した「AlphaFold」に授与されました。このAIシステムは、タンパク質の3D構造を正確に予測することに成功し、50年以上科学者たちを悩ませていた「タンパク質折りたたみ問題」を解決しました。AlphaFoldの予測はすでに200万以上の科学者によって活用され、薬剤開発や病気の研究を加速させています​。

今年のノーベル賞が示したのは、AIが今後の科学の道筋を大きく変える可能性を秘めているということです。しかし、受賞者たちはAIの急速な発展によるリスクも指摘しています。ヒントンは、AIが人間よりも知的に優れた存在となる可能性について懸念を表明しており、技術の制御が失われるリスクがあると警鐘を鳴らしています。彼の警告は、AIのメリットを享受する一方で、そのリスクを慎重に管理する必要があることを示しています​。

このような技術がもたらす可能性とリスクのバランスを取りながら、私たちがどのようにAIと共存し、社会に役立てていくかが今後の大きな課題となるでしょう。それでは、また次回お会いしましょう!

こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「JTのマーケティング」についてお話します。近年、健康志向の高まり、非喫煙者や嫌煙家の声の顕在化などによりたばこに対して厳しい目が向けられることが増えています。また、増税により価格が大幅に上昇し購入のハードルも高くなっています。分煙化も進み、最近では全面禁煙としている施設が多数派になってきました。
社会的、経済的要因により消費すること自体が難しくなり、まさに社会から煙たがられる存在となってしまったたばこ。当然、これらを販売する企業は非常に大きな制約、ダメージを受けています。しかしこれほどの逆境にいながらも、日本たばこ産業株式会社(JT)は社会の中で信用と地位を維持しています。強い向かい風を浴びているたばこという商品をを販売する会社が、今の時代でもイメージダウンすることなく事業を続けられる理由とその取り組みについてお話しします。

JTは喫煙者の方の幸福を願いながらも、喫煙そのもののプロモーションはしていません。マナーや分煙を呼び掛けることで、喫煙者と非喫煙者が共存すること、喫煙者が受け入れられる環境を目指しています。「皆が笑顔でいられる社会をつくり、喫煙文化を次代につなぐ」を社の使命とし、そのために「地域密着型総合営業」というスタイルを取っています。このスタイルは、地域での役割を持ち、地域で求められるような会社でいるというものです。
全ての層から支持してもらうため、大きく分けて喫煙環境の整備、地域課題解決の2つを行っています。喫煙環境の整備としては、喫煙者の方に加熱式たばこの即売会を実施したり、分煙コンサルティングを行ったりといった内容が挙げられます。これらの活動でたばこに関しての困りごとの解消や予防策を実施しています。

2つ目の地域課題解決は、たばこそのものからは離れた内容となっています。例えば「JTの森」といって、借り受けた森を地域の森林組合や住民の方々と協力し手入れをするという活動があります。他にも、「ひろえば街が好きになる運動」と題した森の清掃イベントを支援したり、地域からクリエイターを創出する活動を支持したりと地域の環境維持や活性化に向けた取り組みをしています。

JTは他の商品やサービスを提供する企業とは異なり、売ることだけを目標とせず、様々な活動を通して共感や賛同を集めることに力を注いでいます。そしてその活動が企業だけでなくJT周辺の地域を元気づけていることも事実です。たばこという商品から離れてJTという活動団体が人々を、地域を支える存在になっている。これは他に例をみないビジネスモデルですが、事業や文化を長く支持してもらい、継承してもらうためには非常に効果的な手段であるように思われます。

皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。今週はオーディオブックについてお話します。
皆さんはオーディオブックをご存じですか?オーディオブックとはナレーターや声優が書籍を朗読したものを録音した音声コンテンツの総称です。オーディオブックは本を「読む」のではなく「聴く」ため、家事やウォーキングなどをしている間でも本の世界を楽しむことができることが特徴です。

アメリカでは移動に乗用車を使用することが多く、CDやカセットの持ち運びが容易であったため20年以上前の早期から大きな市場を確立しており、2019年時点での調査によると12歳以上のアメリカ人の5割がオーディオブックを聞いたことがあるという結果となっています。また、2021年の全米出版市場におけるオーディオブックのシェア率は6.9%で電子書籍の9.2%に迫っています。

1995年にアメリカで開始し、2015年には日本でもサービスを開始したアマゾン傘下の「Audible」は2022年1月から2023年5月までの16か月間で会員数が67%も増加するという大躍進を遂げました。「Audible」の大躍進の背景には、ここ数年間のコンテンツの充実があります。
「Audible」は村上春樹、池井戸潤といったベストセラー作家の作品を人気俳優・声優が読み上げたコンテンツを毎月のようにリリースしています。このようなコンテンツにより、作家のファンだけでなく俳優・声優のファンも会員となっています。さらに、「Audible」では新作を旬のうちに配信することもあり、昨年は4月に本屋大賞を受賞した「汝、星のごとく」と7月に芥川賞を受賞した「ハンチバック」を受賞発表とほぼ同時に配信されています。

「Audible」はオーディオブックの他に「ポッドキャスト」と呼ばれる、トーク番組や教養系コンテンツ、長編ラジオドラマなども配信しており、オーディオブック以外のオリジナル音声コンテンツの拡充も図っています。これらのコンテンツは評価が高いものが多く、オーディオブックに関心がなかった人も引き付けています。

最後に、「Audible」ではオーディオファースト作品という取り組みをしています。これは、書籍の発売前にオーディオブックを先行公開するというものです。今までに西尾維新や三浦しをんといった作家たちの書下ろし作品が提供されています。

「Audible」は聞き放題になったことで会員の利用時間が大きく増えており、2023年における1カ月1人当たりの新規オーディオブック利用数は4冊程度となっています。同年、文化庁が行った「国語に関する世論調査」によると1カ月に本を全く読まない人と1・2冊読む人が全体の90.2%となっているため「Audible」会員は現代おいてかなりの読書家といえるでしょう。

こんにちは、皆さん。Buddieateスタッフの周です。今回は、10月16日に行われたSpaceXの最新ロケット回収成功についてお話しします。テクノロジーの限界に挑戦し続けるイーロン・マスク率いるSpaceXが、また一歩未来に近づいた瞬間でした。宇宙開発におけるロケット再利用の実現は、今後の宇宙産業に大きな影響を与えると確信しています。

今回のミッションでは、Falcon 9ロケットが打ち上げられ、予定通りに人工衛星を軌道に投入。その後、ロケットの1段目が無事にドローン船に着陸し、見事に再回収されました。SpaceXにとって、これまで何度もロケット回収を成功させてきましたが、毎回の成功がロケット再利用技術の信頼性をさらに高めています。これにより、宇宙ミッションのコストが劇的に削減され、より頻繁な宇宙探査が可能になります。

イーロン・マスクによれば、SpaceXはこのロケット再利用技術をさらに進化させ、将来的には1機のロケットを何十回も再使用できるレベルにまで到達することを目指しています。これにより、月や火星へのミッションも現実味を帯びてくるでしょう。特に、次の大きな目標はStarshipロケットによる火星への有人ミッションであり、これが実現すれば人類の歴史にとって革命的な瞬間となります。

正直に言うと、MuskとSpaceXのロケット再利用の成功を見るたびに、未来がどれだけ近いかを感じさせられます。まだ課題は多いものの、SpaceXが宇宙開発の分野で新たなスタンダードを確立しつつあることは間違いありません。これからの進展がますます楽しみですし、特に火星ミッションの行方には目が離せません。

これからも皆さんに最新情報をお届けしていきますので、引き続きよろしくお願いします。それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「ニベアの変わらぬ魅力と戦略」についてお話します。10月も後半に入り、冷え込む日が増えてきましたね。気温が低くなると乾燥に伴って肌荒れが気になる人が多くなり、スキンケア商品がよく手に取られるようになります。各社からの新商品もロングセラー商品も並びますが、その中でも特に選ばれるのが「ニベア(NIVEA)」です。お馴染みの青と白の2色からなるパッケージは化粧品売り場における冬の風物詩ともいえる存在となっています。そんなニベアが日本で発売されたのは1968年のことです。50年以上も支持されるこの商品には、どのような魅力があるのでしょうか。

ニベアの大きな特徴として最初に挙げられるのが、オイルベースであることです。同じ商品棚に並ぶ他の商品の多くは水性ですが、オイルベースであるニベアは塗布した肌に油性の膜を作ってくれます。これがあのしっとりとした肌なじみと長く持つ保湿効果を実現させているのです。また、長年世界各国に展開しているブランドにもかかわらず、国や時代によって成分を変えるということをしていないのも特徴です。「人種・性別・年齢を問わず、基本の肌は同じである」という考えに基づき、クリームの基本成分は発売当初と今でほぼ変わっていません。日本のニベアクリームには少量の植物油なども配合されていますが、海外の商品とそれほど大きな違いはありません。

製品としての形態をほとんど変えないニベアは広告でも同じことを謳い続けています。「大切な人を、まもりたい」というフレーズで肌の乾燥を防ぐことを訴え、CMの映像ではクリームを肌に塗るシーンを取り入れ、滑らかな質感を視聴者に伝えています。そして、家族でニベアを使用する描写もあり、どの世代の方にも使えることが一目でわかるようになっています。またこのように子供から高齢者まで使えることを示すことで、古臭さや高年齢層向けというイメージを持たせない効果もあります。

ニベアのCMは読み上げられる言葉も映像の情報量も少なく非常にシンプルなものとなっています。ロングセラーかつ成分も変わっていないため、商品イメージも変える必要がありません。消費者間で充分に浸透しており、これ以上新鮮さを見せるための特殊な広告を取り入れる必要がないのです。

一度消費者に広く受け入れられた商品は、特性を大きく変える必要が無く、宣伝においても良好なイメージの維持に徹底するべきとされます。当然、長く愛されるような高い品質とブランドとしての耐久性が商品自体に求められます。その域に達するまでの道のりは非常に長く険しいものです。しかし、そのような製品についての広告は変わらぬ魅力を最小限の情報で伝えるものでなくてはならず、製品同様に熟慮の末でなければ作れないものであると言えます。

皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。今週はボールペンのポジショニング戦略についてお話します。

文章やレポートをパソコンで作成する現代でも、ボールペンは私たちの日常からは切っても切れない存在です。経済産業省の生産動態統計によると昨年のボールペン生産量は16.2億本となっており、私たちが日常でどれほどボールペンを使っているのかよくわかります。各文房具メーカーはこのようにボールペンが飽和している中で、自社製品をポジショニングするために日々研究開発を続けています。

三菱鉛筆が2003年に発売した「ジェットストリーム」は毎年秋に開催されている「OKB(お気に入りボールペン)48選抜総選挙」において、10年連続1位を獲得しており不動の人気を確立しています。ジェットストリームは低粘度油性インクの先駆けとなった商品で、それまでの油性ボールペンの常識であった「インクの粘度が高いため書き心地が重い」をくつがえしました。ジェットストリームの登場後は競合他社も次々と低粘度油性インクのボールペンを発売しました。こうした開発競争の結果、低粘度油性インクはもはや当たり前の存在となり、インクの書きやすさだけでは消費者に商品の違いを認識してもらうことが難しくなっています。

ゼブラが2018年に発売した「ブレン」はインクやボール径で勝負するのではなく、筆記時の微細な振動によるストレス発生を解消するというコンセプトのもと、ペン機構の振動を制御する「ブレンシステム」を開発することで競合他社との差別化を図りました。さらに、今年の8月に発売開始した「ブレンU」は、立ち仕事が多い看護師や接客業、ビジネスマンが出先でメモを取るとき、電話で急にメモするときなどの「サッと書き」の場面に向けて不安定な場所でも濃く書くことができるボールペンです。あえて、使用シーンを具体的に提示することでボールペン業界におけるポジションを確かなものにしています。

三菱鉛筆が2001年に発売した「パワータンク」はトレンドの変化によって再び脚光を浴びたボールペンです。一般的なボールペンは重力によってインクを上から下に落とすため、逆さまでは書きづらいという弱点があります。しかし、パワータンクはインクを圧縮空気で押し出すためペンの向きに関係なく筆記が可能であり、さらに氷点下や水にぬれた紙などにも筆記することができます。パワータンクは近年の新しい防災概念である「フェーズフリー」に即した商品であるとして再び脚光をあびました。フェーズフリーとは平常時と災害時という社会のフェーズを取り払い、普段使用している商品が災害時にも役立ち安全を守るという概念です。

ボールペンはもはや開発しつくされて、既存品の改良はできても新しいモノを開発することは難しいと思っていましたが、ボールペンで筆記するというシーンをよく観察すればもしかすると新しいボールペンが開発できるかもしれません。個人的には油性インクだと程度の差はあれ必ず発生するインクがダマになる現象を解決するボールペンが開発されることを願ってます。

こんにちは、皆さん。Buddieateスタッフの周です。今回は、10月10日に行われたTeslaの「We, Robot」イベントについてお話しします。今回はいくつか大きな発表があり、未来のモビリティの可能性を感じさせる内容でした。Teslaが掲げる壮大なビジョンにワクワクしつつも、実現への道のりは簡単ではなさそうだと感じました。

イベントの目玉は、待望の自動運転タクシー「Robotaxi」でした。これまで何度か発表が延期されてきましたが、今回ついにお披露目されました。Robotaxiは完全な自律走行を目指しており、運転席やハンドルがないという未来的なデザインが特徴です。Elon Muskによれば、将来的には利用料金が1マイルあたり5~10セント程度になることを目指しているとのことですが、本格的な商業運用は2027年以降が見込まれています。
発表会では、CybercabやRobovanも発表されました。Cybercabは未来的なデザインを持つ自動運転車で、ガルウィングドアが目を引く仕様です。また、Robovanは最大20人を運ぶことができ、商業利用から個人利用まで幅広く対応可能とされています。さらに、Teslaのヒューマノイドロボット「Optimus」も紹介されました。家庭での家事や簡単な作業をサポートすることを目指しており、Muskは「家の中の手助けロボット」としての活躍を期待しています。

正直言うと、今回の発表はとても野心的だと感じました。RobotaxiやOptimusなど、未来を感じさせるプロジェクトばかりですが、実現までには時間がかかりそうです。それでもTeslaのこうしたチャレンジ精神は応援したくなります。特に、自動運転技術のさらなる発展が期待される中で、Teslaがどこまで先を行けるのか注目しています。
これからの進展を楽しみにしつつ、引き続き皆さんに最新情報をお届けしたいと思います。それでは、また次回お会いしましょう!