スタッフの原です。新聞を読んでいたら「ゼロゼロ融資」についての記事が目に留まったので紹介しようと思います。
まずゼロゼロ融資について簡単に紹介しようと思います。
ゼロゼロ融資は2023年の3月から5月頃に開始された融資制度で、
金融機関に支払う利子を国が3年間負担し、返済が滞った際、信用保証協会が保証を肩代わりする仕組みです。

そのため実質無利子無担保で融資を受けることができた制度です。
すでに申し込みは終わっていますが、利子補給が3年で切れる時期に返済を始める事業者が多いため、
長野県内でも今年の夏ごろから返済の一つのピークを迎えています。

しかし新型コロナウイルスや物価高の影響から売り上げも伸びず、
返済が厳しい企業も多く出てきています。またこのような状況に対して
中小企業庁はコロナ融資の借換え保証制度(コロナ借換保障)を創設することで、
返済負担軽減のみならず、新たな資金需要にも対応し始めています。

コロナ借換保障は最大1億円まで保証が可能であり、保証期間は10年以内です。
保証料率は0.2%等で、この制度を利用するにあたって
金融機関の伴走支援と経営行動計画書の作成が必要です。

またこのような状況を見ると、返済が原則生じない補助金や助成金は中小企業や個人事業主にとって効果的な手段であることを感じるとともに、自分が携わってきた再構築補助金は大きなメリットのある制度であることを感じました。

皆さん、こんにちは。Buddieate株式会社スタッフの周です。
今回中国と日本の小企業違いと特色に関してお話ししたいと思います。
アジアの経済大国、中国と日本。多くの共通点を持ちつつ、
その文化、歴史、経済構造の中には深い違いが存在します。
今回は、特に小企業の運営や発展の面での特徴的な違いについて考察してみたいと思います。

まず、起業文化に目を向けると、中国は近年、経済の急成長と共にスタートアップの風が強まっています。
国家が後押しする形でイノベーションを重視し、
若い起業家たちがさまざまな新しいビジネスアイディアを持ち寄っています。
対照的に、日本の小企業文化は伝統的な家族経営が中心。
しかし、最近のグローバル化の波に乗じ、こちらもスタートアップの動きが活発になりつつあります。

次に、ビジネスのスタイル。
中国のビジネスは迅速な判断と行動が特徴です。
変動する市場状況に柔軟に対応するスタイルが求められます。
一方、日本のビジネススタイルは精密かつ計画的。何よりも信頼関係の構築を大切にし、
細部に至るまでのこだわりが見られます。

技術とイノベーションの面で見ると、中国はコストリーダーシップを活かした大量生産が強み。
しかし、最近では技術革新の動きも活発です。
対照的に、日本は高度な技術と製品の品質へのこだわりが特徴です。

最後に、経済環境と規制の観点から。
中国の経済は政府の強い介入が特徴的ですが、
一方で市場の開放や規制の緩和も進められています。
日本は安定した経済環境のもと、透明性と法の支配を重視しています。

結びとして、中国と日本の小企業はそれぞれの文化や歴史的背景に基づく独自の特色を持っています。
これらの違いを理解し、互いの強みを活かすことで、さらなるビジネスの発展が期待できるでしょう。

皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。
先週はラジオCMのメリットについてお話ししました。
今週は私の実家の近くにある「立川シネマシティ」というおもしろい映画館をご紹介します。

この「立川シネマシティ」という映画館は1994年にオープンしたシネコンで、
イオンシネマやトーホーシネマズなどのグループには属していない独立した映画館です。
この映画館にはほかの映画館とは大きく異なるところがあります。
それを順番に紹介していきたいと思います。

1つ目は、音響機器にとても力を入れているところです。
シネマシティは「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を上映するために数百万円するウーファーを追加購入して設置しました。
そのおかげか、他の映画館では週を重ねるごとに動員数が下がる中、
2週目、3週目と逆に動員数が増加していきました。
また、一流の音響家によって映画ごとに音響機器の設定を行った「極上音響上映」という上映が行われています。
普通の上映と同じ料金で最高の音を楽しめるということでかなり評判が良いです。

2つ目は、アニメの上映に力を入れているところです。
シネマシティでは毎月どこかの土曜日の夜にアニメシリーズを全話一気に「極上音響上映」で上映する「アニオール」という企画が行われています。
もともと立川市は市内にアニメ制作会社があり、
立川の町がモデルになっているアニメ作品があることからアニメとの親和性が高く、
アニメが好きな人も一定数います。そのため、この企画はいつもほぼ満席になるほど人気です。

3つ目は、シネコンにもかかわらず旧作を日常的に上映しているところです。
もちろん最新作をたくさん上映していますが、時期に合わせて様々な「往年の名作」を上映しています。
春休みや夏休みならば、「E.T.」や「BACK TO THE FUTURE」などの子供でも楽しめる映画を、
クリスマスシーズンならば様々な年代のクリスマス映画を上映しています。
私も何度か旧作を見に行きましたが、年配の方を中心に座席が半分以上は埋まっていました。
ちなみに現在は「007」シリーズを一挙に上映しています。

配信サービスが充実し、映画館に行かなくても家で最新の映画を見れるようになった現在、
シネマシティでは「映画館で見る意味」を考えた結果、
音に集中的に力を入れて家では味わうことのできない鑑賞体験を提供しています。
映画館の劇場レンタルサービスや、
ライブの映像を上映中に歓声や拍手を出しながらも見てもよい「応援上映」など新しい映画館の価値、魅力を作り出しています。

こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。
本日は「リピーターの重要性の法則」についてお話します。
皆様も存じの通り、企業にとってリピーターは重要です。

一定数以上のリピーターがいれば利益の維持ができます。
また、新規顧客の獲得にかかるコストは既存顧客を維持するためにかかるコストの5倍にもなると言われています。
これは「1対5の法則」というものです。

同様の法則で、「5対25の法則」。
5対25の法則は、既存顧客の維持やリピーター獲得の重要性を示す経営の法則で、
「既存顧客の離脱率を5%改善することによって、最低でも25%の利益改善が見込める」というものであります。

こうして数字で見るといかにリピーターが重要であるかが理解できます。
このブログで何度か新規顧客の獲得方法についても書きましたが、
既存顧客の維持やリピーター獲得の注力の方がコストパフォーマンスの面では高いかもしれません。

当然のことながら、そこのバランスを決めるのは事業者様です。
ご自身の扱う商品・サービスや経営状況などを見て、
今はどちらにより注力すべきかを考える必要があります。

こんにちは、スタッフの原です。
前回まで販促に関して説明してきました。
今回は企業のyoutubeの活用について紹介していこうと思います。
現代のデジタル時代において、YouTubeは企業にとって重要なマーケティングツールとなっています。
世界中に広がる視聴者層と、魅力的なコンテンツを通じたエンゲージメントの機会は、
ビジネスの成功や企業の拡大に大きな影響を与えます。

まずyoutubeを利用するメリットを紹介しようと思います。
一つ目は先ほども述べたように幅広い視聴者に対してアプローチすることができる点です。
現在yotubeの利用者は日本国内だけでも7000万人ほどであり、
かなり大きな市場であるため、新たな顧客の獲得も行いやすい環境であると言えます。

二つ目は動画コンテンツであることです。
通常のブログなどとは異なり、映像、音声、音楽などを利用することで文字だけでは伝えきれない情報を伝えることができます。
またyoutubeからWEBサイトなどへの誘導ができることも大きなメリットです。

次に具体的な活用方法について紹介します。
youtubeにおいて最も重要になることがコンテンツの内容です。
コンテンツの内容次第ではスマートフォンで撮影した動画でも大きな影響を与えることができます。
そのためコンテンツの内容はかなり大切になります。
またコンテンツの内容としてはまず商品やサービスの紹介が挙げられます。
広告費用などを掛けずに新商品やサービスのプロモーションを配信することができます。
また企業が取り組む分野の専門知識やノウハウも非常に良いコンテンツとなります。
例えば飲食業ならばレシピや料理動画などを配信することで視聴者の獲得に大きくつなげることができます。

youtubeを活用するには定期的に配信することが大切になります。
そのため継続的に動画を作成、編集していく体制を整える必要があります。
またYouTube内での検索結果で上位表示されるために、タイトル、説明、タグに適切なキーワードを使用することも重要になります。
視聴者がコンテンツを見つけやすくするために、SEO対策を忘れないにしましょう。

最後にデータ分析も重要になります。YouTube Analyticsを活用して、
ビデオのパフォーマンスを追跡し、視聴者の傾向や反応を分析しましょう。
データに基づいて戦略を改善し続けることが成功の鍵になります。

皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。
先週は近年注目されているリキッド消費についてお話ししました。
今回はラジオCMのメリットについてお話ししようと思います。

ラジオCMにはタイムCMとスポットCMの2つの種類があります。
タイムCMは番組のスポンサーになることで放送してもらうことができます。
「この番組は〇〇の提供でお送りしました」といったアナウンスがなされ、番組の中でCMが放送されます。
タイムCMは月単位で広告枠を購入することが多いです。

一方スポットCMはあらかじめラジオ局で決めてある広告枠でCMが放送され、
どの番組で広告を放送するかは指定することができません。
放送期間、放送時間、放送回数などの条件を決めて広告枠を購入する必要があります。
そのため、CMが放送されるのは番組の途中であったり、番組の前後であったりと様々です。
スポット広告は1回から発注することもできるので、CM放送のハードルが低いのが特徴です。

ラジオCMの1つ目のメリットはターゲッティングがしやすいことです。
ラジオ番組は時間帯によってリスナー層が大きく異なります。
朝の通勤時間などではサラリーマン、昼間であれば主婦層や社用車を運転している営業職、
深夜は長距離トラックの運転手などがリスナーの中心でしょう。
そのため自社で設定したターゲット層にCMを聞いてもらえる可能性が高いです。

2つ目のメリットは費用対効果が高いことです。
ラジオもテレビと同じように不特定多数の人に情報を発信するマスメディアですが、
ラジオCMの費用はテレビCMの1/5~1/10ほどです。
そのため広告費を抑えつつ、不特定多数の人に向けて情報を発信することができます。

またその他のメリットとしてラジオには、テレビと比較してCMが放送されてもチャンネルを変えられない傾向があります。
さらにテレビと違い録画してCMを飛ばすこともできないため、
リスナーにCMが届く可能性が高いです。

最後にラジオCMの成功例として高齢者向けの宅配弁当サービスを行っている株式会社ソーシャルクリエーションを紹介します。
株式会社ソーシャルクリエーションはスポットCMで月曜日~金曜日、各曜日1回、1回20秒で「ニコニコキッチン」というサービスについてのラジオCMを福井県を中心に放送しました。
1日に1回では少なく感じるかもしれませんが、
この会社は9ヶ月間もCMを放送し続けました。
結果として「ニコニコキッチン」の知名度を倍近く上昇させることに成功しました。

こんにちは。
Buddieateスタッフの福島です。
本日は「CX」についてお話します。

CXとはCustomer Experience(カスタマーエクスペリエンス)の略称、
すなわち「顧客体験」を意味する言葉です。
商品やサービスの価格や性能などの機能的な価値にだけではなく、
それらを通じてもたらされる喜びなど感情・心理的な価値を含めて、
顧客体験と捉えられます。

CXはマーケティング分野において将来性の高いキーワードとして注目されています。
その背景には商品・サービスの数が増えたこと、
コモディティ化(かつては画期的だったモノ・コトの価値の同一化)があります。
この2つにより消費者も物質的価値よりも精神的な豊かさを求める消費行動(コト消費)にシフトチェンジしました。

提供者側でも、消費者の共感や信頼を得るための体験的な価値を重視することがトレンドになりつつあります。
近年ブランディング事業を行うインターブランドジャパングループC Space Japanによって、
「顧客体験価値(CX)ランキング2019」が発表されました。
その中で、顧客体験価値を高めるために重要な5つの要素が示されました。

それは「Relevance(私向けのものだと思える)」、
「Ease(私にとって意味がある)」、「Openness(オープンで正直である)」、「Empathy(私の立場で考えてくれる)」、「Emotional Rewards(いい気分にさせてくれる)」といったものでした。

当然ではありますが、いずれも顧客が主観となって判断する事柄であることがわかります。顧客主観で判断される要素を事業者が再現するには、データの分析と顧客とのコミュニケーションが重要であると考えられます。
つまり、顧客の感情面についてデータで客観的に分析することと、
主観的な面について対話で知っていくということです。

言葉にするのは簡単ですが、この2つのバランスを決めるのは提供者側であり、
裁量によって結果も変わります。
提供する商品・サービスについて「対話の中で見られる顧客の主観的な感情あるいは潜在ニーズに寄り添える部分」、
「データとしてある顧客のニーズに寄り添える部分」、
「提供者側として譲れない部分」と区分けすることでより細かく、正しくCXを提供できるでしょう。

皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。
先週は消費行動の移り変わりについてお話ししました。
今回は近年注目されている気まぐれで衝動的な消費行動である「リキッド消費」についてお話しします。

現代では多国籍化などにより人々が生涯一つの場所にとどまることが少なくなりました。
それに伴い、かつて人々が社会に求めた耐久性や安定性、安全性に代わって軽く、
流動的で、地域性の薄い文化資本が好まれるようになりました。

目新しさを重視し、不要になったら捨て、迅速に入れ替え新しいものを獲得することがより重要視される社会になったといわれています。
このような社会は「リキッド・モダニティ」と呼ばれています。

この社会の中で現れる消費行動がリキッド消費なのです。
リキッド消費の特徴として「短命性」「アクセス・ベース」「脱物質」があります。

「短命性」とはある場面で感じたブランドの価値が別の場面では感じられなくなり、
さらにそのようなことが短時間で次々と起こることです。
SNSで話題になっている今まで知らなかったミュージシャンの音楽を音楽・動画配信サービスで楽しみ、
その後すぐ別のミュージシャンに関心を持つといった感じです。

SNSで話題になっているものを一緒に楽しむといった部分は、先週紹介した「トキ消費」に少し似ているようにも感じます。
「アクセス・ベース」とは市場が介入することができるものの、
所有権が移らない取引によって成立している消費のことです。

具体例としてシェアリングやレンタル、リースなどがあります。
カーシェアリングを利用することで一台の車を所有し続けるのではなく、
様々なメーカーやタイプの車楽しむことができるといったように、
アクセス・ベース型の消費をすることでモノを所有せずに、
変化に富んだライフスタイルを楽しむ傾向が増えてきています。

「脱物質」は物質を極力あるいは全く使用しないことです。
以前は音楽を購入する際はCDを買って、場合によっては音楽プレイヤーなどに落とし込む必要がありました。

しかし今は音楽配信サービスを利用すればCDを購入する必要がありません。
スマートフォンに性能の良いカメラが搭載されたことにより、
旅行にカメラを待っていく人が少なくなったのも脱物質に当たります。

リキッド消費に合うサービスはシェアリングサービス、サブスクリプションサービス、
リサイクル・リユース系サービスです。

シェアリングサービスは企業にとって、共有したほうがコストを抑えられるので消費者の利用のハードルが下がり顧客を獲得しやすいというメリットがあります。

動画配信や音楽配信のようなデジタル領域と相性の良いサブスクリプションサービスですが
最近はモノのサブスクリプションサービスを誕生していて、
洋服、子供のおもちゃなど定期的に買い替えしたくなるモノはサブスクリプションサービスにしやすいです。

今までの消費行動がなくなるわけではありませんが今後ますますリキッド消費は拡大していくでしょう。
そのためにもリキッド消費に合わせた戦略に目を向けてみることも、新しいサービス展開のヒントになるかもしれません。

こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。
本日は「サービスの価格の機能」についてお話します。
有形製品の価格と、無形サービスの価格は持つ意味が異なります。
そのため、価格設定の時に考えることも違います。

サービスは無形であるため、金額の高低を定める基準が見つかりにくく、
製品よりも価格設定の難易度が高いとされます。
では、サービスの価格を決める時、何を考えれば良いのでしょうか。
「何故、その価格にするのか」の理由を考える時、「サービスの価格が持つ機能」がそのヒントになるかもしれません。

「サービスの価格が持つ機能」には「レベルに対する情報提供」、「ブランドイメージの構築」、「需要調整」、「顧客のスクリーニング」があります。

まず、「レベルに対する情報提供」とは、他の同様のサービスがある中で、
そのサービスがどの程度の位置づけにあるのかを示すことをいいます。
つまり、値段による差別化です。

同類のサービスの中で相対的な価格の大小を作ることでランク付けの意味を成します。

次に「ブランドイメージ構築」とは、例えば低価格ならレベルもそれほど高くない、
高価格なら高いレベルのサービスが提供されるように、絶対的な値段の高低でサービスのブランド価値を作る機能です。

提供するサービスが「高級」に位置づけされて欲しいのか、
あるいは「お手頃」であってほしいのかということを基準に値段を定めます。

「需要調整」は、需要がある時に価格を上げ、少ない時は下げることで利益を安定させたり、
製品とは違いストックができないという特徴があるサービスに適当な値段を付けて売り上げを最大にしたりすることを指します。

前者の方法はホテルの宿泊料金などが例に当たります。
最後に、「顧客のスクリーニング」とは、あえて高い価格設定にして「安い値段を求める顧客層」を排除する機能です。
これによって、サービスを提供する事業者と利用する顧客のミスマッチを防ぐことができます。

私も、高い値段がある種のフィルターのように使えるということを今回初めて知りました。
価格は単純に収益に繋ぐためではなく、戦略的に設定することも時には求められるようです。

価格設定で悩んでいる方は、サービスの価格が持っている機能のうちどれを優先させたいのかということと、
「このサービスは何人の、どのようなお客様に受け取ってほしいか」を価格設定の基準…