こんにちは。Buddieateスタッフの周です。今回は、中国で非常に人気のある短編動画プラットフォーム「抖音(Douyin)」についてお話しします。
抖音は、TikTokの中国版として知られ、その機能やコンテンツが世界中で注目されています。抖音は、短い動画を通じてユーザーが創造性を発揮し、日常の瞬間を共有する場となっています。

このプラットフォームは2016年に中国で発売され、急速にユーザー数を増やしてきました。特に若者の間で人気が高く、様々なトレンドや文化が生まれています。
ユーザーは自らの才能や興味をビデオとして表現し、広い範囲の視聴者と共有することができます。また、抖音は独自のアルゴリズムを利用しており、各ユーザーの好みに合わせたコンテンツを推薦しています。

抖音の最大の特徴は、エンゲージメントを高める機能が豊富であることです。例えば、ライブストリーミング、フェイスフィルター、音楽同期、そして挑戦(チャレンジ)などがユーザーに愛されています。これらの機能により、一般の人々が瞬時にクリエイティブな作品を作り出し、大衆の注目を集めることができるのです。

さらに、抖音はマーケティングの場としても注目されています。多くの企業が抖音を利用して製品やサービスをプロモーションし、新たな顧客層にアプローチしています。抖音上でのキャンペーンや広告は、特に若年層に影響を与えることが多く、ブランドの認知度向上に寄与しています。

抖音の成功は、テクノロジーとクリエイティビティの融合が新しい文化的現象を生み出す力を持っていることを示しています。これからも多くの革新的な動きが期待される中、抖音がどのように進化していくのか、非常に楽しみですね。

こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「ヤマザキ春のパンまつり」についてお話します。「ヤマザキ春のパンまつり」は毎年2月から4月にかけて山崎製パン株式会社が実施するキャンペーンです。対象となる商品についたシールを既定の枚数分集めると必ずお皿がもらえるようになっています。

このキャンペーンは2024年で44回目を迎え、お皿の交換枚数は2022年までの累計で5億5000万枚を突破しています。春のパンまつりは、山崎製パンの商品を日頃から購入していた顧客への感謝を示すために始まったそうです。そのため、主な想定参加者は、食品スーパーなどで家族や自分のためにパンを購入する客層です。
また、春に実施する理由は、「日本人のパン消費量が最も多い季節だから」とされています。山崎製パンは他にもキャンペーンを実施していますが、春のパンまつりが圧倒的な人気と知名度を誇っています。このキャンペーンでもらえるお皿には、フランスを拠点にガラス製品を製造するアルク・インターナショナル社のものが採用されています。
パンの持つ「朝食」のイメージから、かつてフランスの朝食においてよく使われていた白いお皿がプレゼントに選ばれました。強化ガラス製のため、頑丈で使い勝手がいいことも特徴です。また、「ほかの食器を邪魔せず、テーブルに溶け込んでくれる色」であることも白いお皿が選ばれている理由です。

このキャンペーンの魅力は、お皿のデザインが毎年変わること。そのため、お皿が好みのデザインである年だけチャレンジするという楽しみ方ができます。また、何十種類もの案の中から、過去のお皿との相性や流行を考慮したものが選ばれているため、毎年キャンペーンに参加してお皿をコレクションすることもできるのです。40年以上も続けているキャンペーンで、プレゼントの重複や人気低下を起こさないことから開発部の工夫とこだわりが伺えますね。

山崎製パンはこのキャンペーンを続けたことで多くのファンを獲得できました。お皿という毎日使うものをプレゼントすること、シーズンもののキャンペーンであると強調することなどでブランドの刷り込みがされ、非常に高い認知度を得られたのです。毎年大量の白いお皿を無料で配るのは当然ながら膨大なコストを要します。それでも春のパンまつりがこれほど長期に渡って続いていることは、コスト以上にその効果が大きいことを物語っています。

皆さんこんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。今週は「なぜ東京ディズニーランドは浦安に建設されたのか?」についてお話しします。

そもそも浦安市とはどのようなところかご存じですか?浦安市は東京ディズニーランドができるより以前は海苔や貝類の養殖を中心とする、漁業が非常に盛んな漁師の町でした。これらの生産高は現在の価値に換算すると150億円ほどとなるそうで、いかに漁業が盛んであったかよくわかります。
しかし、1958年江戸川沿いの製紙工場から流れ出た汚染水により水質が悪化、浦安の養殖場の貝類の8割以上が死滅し、それにより浦安の三分の一の世帯が住民税を払うことが出来なくなるほど困窮していたという過去があります。そんな中、住民は浦安の象徴でもある浅瀬を埋め立て、つまり漁業権を放棄し新たな産業を始めることを決意します。
そしてオリエンタルランドに新たな雇用を生むことや、大レジャーランドを建設することなどの条件を課す代わりに1坪700円という驚異的な値段で土地を譲り渡したのです。

オリエンタルランドよりも先にディズニーランドを誘致している企業がありました。その企業とは三菱地所です。三菱地所はディズニーランド建設候補地としてディズニー社に富士山麓を提案し、オリエンタルランドは浦安を提案したのです。日本テレビの「ディズニーランド」という番組のスポンサーが三菱電機であったことや、三菱銀行が預金通帳にディズニーキャラクターを起用していたこともあり、当時の三菱グループはディズニー社とのつながりを以前から持っていました。
一方、当時のオリエンタルランドは社員が3人しかいない非常に小さな会社でありディズニー社との接点も全くないため、圧倒的不利な状況でした。ではなぜそのような状況で浦安への誘致を成功させることができたのでしょうか?

第一の理由は富士山の存在です。富士山麓にパークを建設するとどうしても背後にある富士山が目に入ってしまいます。それでは人工物も引き立たず、非日常感を生み出すことができません。一方浦安は、埋め立て地であるため周囲にパーク内から外のものが見えるということはありません。

第二の理由は地元住民の歓迎です。1974年12月ディズニー社の経営陣が三菱・オリエンタルランドのディズニーランド誘致プレゼンテーションのため来日し浦安を訪れた際、浦安市長が歓迎のあいさつをし、浦安の子供たちがアメリカの国旗をもって歓迎したそうです。当時のディズニー社はカリフォルニアに建設予定であったスキー・リゾートが地元住民の猛反対の末、計画破綻した経験があり、地元住民に歓迎されているということは大きな魅力だったのです。
これら以外にも首都圏からのアクセスの良さというメリットも考慮され、プレゼンテーション後にもう一度経営陣で建設地を決める会議を開くことなく、浦安へのディズニーランド建設が決定しました。

余談ですがプレゼンテーションの際、浦安への移動時間を短く感じさせるために昼食の時間にしたそうです。とても豪華なバスの中で帝国ホテルのシェフたちによる料理をふるまいました。そして「魔法の冷蔵庫」と呼ばれる小さな冷蔵庫を用意し、経営陣に飲み物の注文を伺ったのです。経営陣がバスに乗る前に注文を伺ったわけでもないのに、経営陣が注文した飲み物は必ずその小さな冷蔵庫から取り出されたそうです。これにはタネがあり、事前に経営陣が普段の昼食やパーティの際にどのような飲み物を飲んでいるのか詳細に調べていたそうです。
だからこそ、誰が何を注文するか正確に予測することができたのです。まさに「おもてなし」の精神ですね!

こんにちは、Buddieateスタッフの周です。今週は経済学の面白い概念の一つ、「流通性の罠」(Liquidity Trap)について掘り下げてみたいと思います。この現象は、低インフレまたはデフレの状況下で中央銀行の金融政策が効果を発揮しにくくなるというものです。特に現在のような不確実な経済状況下では、理解しておくべき重要なトピックです。

流通性の罠は、名目利子率がゼロ近辺にあるときに発生する可能性があります。この状況では、中央銀行が通常行う金利の引き下げによる経済刺激が機能しなくなります。つまり、金利がすでに非常に低いため、これ以上の金利の引き下げが物理的に不可能または無意味になるのです。

流通性の罠が発生する主な理由は、消費者や企業が将来に対して非常に悲観的であるため、金利が低くても貸し出しや投資、消費を行わない状態です。この結果、経済成長が停滞し、デフレのスパイラルに陥ることがあります。また、投資のリターンが低下すると、人々は現金を保持することを選び、それがさらに経済の停滞を助長します。

流通性の罠に直面した場合、従来の金融政策ツールでは効果が限定的です。このため、政府や中央銀行は非伝統的な手段を採用することが必要になります。例えば、量的緩和や財政政策の拡大、ヘリコプターマネー(直接的な現金の配布)などが考えられます。これらの政策は、経済に直接的な刺激を与え、消費や投資を促すことを目指します。

流通性の罠は、特に先進国で見られる現象であり、今後も金融政策の有効性に影響を及ぼす重要な問題です。中央銀行がどのようにしてこのトラップを避け、経済を健全な成長軌道に戻すかは、多くの国での大きな課題となっています。
流通性の罠についての理解を深めることは、経済の健全な運営に欠かせない知識です。将来的にどのような経済状況が発生しても対応できるよう、私たちは常に学び、準備を怠らないようにしなければなりません。

来週もまた、経済学の興味深い話題を取り上げる予定ですので、ぜひお楽しみに。

こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「知育菓子®の人気の秘密」についてお話します。「知育菓子®」とは、「作りながら、遊びながら、楽しみながら自然と豊かな想像力が身についていくおかし」として企画され、クラシエフーズ株式会社によって2005年に商標登録されました。
前身であるカネボウフーズだった頃から粉末状のジュースの素があり、その粉末を新たな商品に応用できないかという着想から、現在の水と粉でさまざまなお菓子を作る知育菓子が生まれたとのことです。特に「ねるねるねるね」は知育菓子の代表とされており、皆様もご覧になったことがあるかと思います。クラシエフーズは同ジャンルで9割のシェアを占め、現在も多種の商品を発売しています。

では、クラシエフーズはどのようにして子供の心を掴む知育菓子を開発してきたのでしょうか。同社が知育菓子を企画する時最初に考えることは「子どもがどのような思考をするか」であるそうです。例えば、動作基準でアイデアを展開することがあります。子供の手の動かし方を考え、「混ぜる」、「丸める」などその知育菓子を作る工程でメインになる動きを決定するのです。他には「子供は何になりたいか」を考え、「おすしやさん」や「ケーキやさん」になりきることができる知育菓子などを作ったそうです。
またクラシエフーズには、「楽しい」と「おいしい」は絶対に外さないというこだわりがあります。この2つが両立しているからこそ、リピーターを獲得できているといいます。もう1点、外せないこととして「達成感を得られる工程を作る」があるそうです。最初からある程度形ができてしまっていたり、作る工程があまりにも地味であったりしては子供を楽しませられません。
作っている時に感動が起こるような決定的な工程を作ることが、知育菓子を企画するときの大切な要素になります。また、大人の開発者だけで子供が感動するものを作ることには限界があるとして、クラシエフーズは知育菓子を開発する際に実際に子供たちに試作品の知育菓子を作ってもらっているそうです。それを観察して、「どのタイミングで喜んでいるか」、「どこが難しそうか」などを推察し改良を重ねているとのことです。

このように、強いこだわりと地道な研究により、クラシエフーズの知育菓子は長きに渡り人々の心を掴んでいるのです。最近は「大人ねるねるねるね」など大人まで対象になった知育菓子も販売されています。それらを作りながら開発者のこだわりや創意工夫を想像してみるのも一つの楽しみかもしれません。

皆さんこんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。今週は日本におけるイースターについてお話しします。

皆さんは「イースター」という行事をご存じですか?イースターとは復活祭ことで、十字架にかけられたキリストが3日後に復活したことを祝うお祭りです。キリスト教にとってクリスマスと同じくらい重要な行事であり、2021年のアメリカでのイースター関連の支出総額は216億ドルに上り、同年のハロウィンの支出総額である101億ドルと比較するとその重要度がよくわかります。

日本でもイースターはテーマパークのイースターイベントなどにより認知度は高いのですが、ハロウィン・クリスマス・バレンタインのようには定着していません。なぜ日本ではイースターが定着していないのか考察してみましょう。

まず考えられるのは、他の行事と異なりイースターは決まった日付を持っていないことです。イースターは毎年「春分の日の後の最初の満月の後次の日曜日」と決められています。そのため去年は4月9日、今年は3月31日、来年は4月20日といったように毎年日付が異なります。他のイベントのように明確な日付を持っていないため、クリスマスなら12月25日、ハロウィンなら10月31日といったように記念日マーケティングをやりづらいことが考えられます。
次に、春は年度の切り替わりの時期であることも要因の一つだと考えられます。送別会や歓迎会などのイベントが集中しており、さらには進学や就職で新生活を始める人もいます。そのような時期ではなじみのない海外のお祭りを楽しむ余裕のある人は限られてしまいます。
さらに、大人が楽しめる要素が少ないということも要因だと考えられます。ハロウィンなら仮装、クリスマスはパーティーといったように他の行事では大人も楽しむことができるイベントが存在します。一方、イースターはエッグハントやエッグレースといった子供向けのイベントが多く、大人が楽しむことができる要素が少ないため市場が発展しにくいということも考えられます。

特に日本には桜という季節を代表するものがあり、そこに海外のお祭りを定着させるということは非常に難しいことなのでしょう。しかし卵やウサギのモチーフは魅力的であり、大規模な行事として定着しなくても期間限定商品といった形なら十分定着する可能性があるのではないかなと思います。

こんにちは、Buddieateスタッフの周です。今日は、未来の交通手段として注目されている「飛行自動車」と「低空経済」についてお話しします。これらの技術がどのように私たちの日常生活や都市の構造を変えるか、その可能性を探ります。

飛行自動車は、その名の通り、空を飛べる自動車です。現在、多くの企業がプロトタイプの開発やテスト飛行を行っており、2020年代には一部で商用利用が開始される可能性があります。飛行自動車の最大の利点は、道路の交通渋滞を回避し、より迅速に目的地に到達できる点にあります。さらに、遠隔地へのアクセスが容易になることで、新たなビジネスチャンスが生まれることも予想されます。

低空経済とは、ドローンや飛行自動車などの航空機を活用した新たな経済圏のことを指します。この経済圏には、物流、交通、観光など多岐にわたる業界が含まれ、都市部だけでなく、農村部においても新たなサービスが提供されるようになると考えられています。例えば、ドローンを利用した即時配送サービスや、緊急時の医療物資輸送などが実現可能です。

飛行自動車と低空経済がもたらす利点は計り知れませんが、同時に多くの技術的課題や規制の問題も存在します。飛行自動車の安全性の確保、騒音対策、プライバシー保護、航空交通の管理など、解決すべき問題は山積みです。これらの問題に対処するためには、国際的な規制枠組みの整備や、技術標準の設定が必要とされています。

飛行自動車と低空経済は、私たちの生活や働き方、さらには都市の構造自体を根本から変える可能性を秘めています。これらの技術が普及することで、より柔軟で効率的な移動が可能になり、時間やコストの節約につながるでしょう。また、新しい産業の創出によって、経済全体の活性化も期待されます。

これからの数年間で、これらの技術の実用化が進むにつれて、私たちの未来がどのように変わるのかを見守ることは非常に興味深いです。次週も、最新のトレンドやテクノロジーに関する興味深い話題をお届けする予定ですので、お楽しみに。

こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「CIAOちゅ〜るがヒットした理由」をお話します。「CIAOちゅ~る」はいなば食品のグループ企業である いなばペットフードが販売している猫用おやつです。印象的なBGMが流れるCМは皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。
また、CIAOちゅ~るの特に有名な点として、「猫の食い付きの良さ」が挙げられます。そのあまりの食い付きの良さに一時期は「マタタビが入っているのではないか」という噂が流れる程でした。そのような特徴を持ったCIAOちゅ~るですが、なぜこのように人気商品となったのでしょうか。また、企業ではどのような開発がなされてきたのでしょうか。

そもそもCIAOちゅ~るは、他のキャットフードなどとは異なりチューブ型で液状という形態です。このような形になったきっかけは、ご自身も猫を飼う稲葉敦央社長のアイデアであったそうです。稲葉社長が自ら愛猫にごはんを与えるうちに、缶詰などでは難しい「手を汚さず、じかに食べさせられるものを作ると良いのでは」という考えが浮かんだとのこと。
そこからCIAOちゅ~るが生まれたということですが、本商品が猫好きにヒットした理由は「手を汚さずじかに食べさせられるから」だけではありません。スティックの容器を開封し、猫に食べさせると、猫がかわいらしく舌を使ってペチャペチャなめる様子が見られるのです。この「CIAOちゅ~るを与えた時だけ見ることができる景色」が猫好きな人々の心をくすぐり、市場をリードしているのです。

CIAOちゅ~るが人気である理由は日本の食文化や製造過程といったところにもあります。猫は味覚が敏感で、新鮮な食べ物を好むとされています。日本には昔から生魚を食べる文化があります。そのため、まぐろ等の流通が整っており、新鮮な状態のまま加工食品を作れるようになっているのです。
またCIAOちゅ~るの開発において最も特徴的な点が、人間用食品と同じ品質管理を行っているということです。いなばペットフードは自社工場で原料を素早く充填するとともに、殺菌を行っています。人間用食品製造で培ったツナ缶の製法を応用することで、新鮮な猫用おやつを作り出すことができています。

以上が、CIAOちゅ~るが人々や猫たちを魅了してきた理由になります。猫好きの社長のアイデアと自社の持っていた技術とが合わさり、ロングセラー商品が誕生したのです。

皆さんこんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。今週は協調ロボットについてお話ししようと思います。

協調ロボットは工場で使用されている産業用ロボットの一種ですが、人とともに作業をすることができるという点が従来の産業用ロボットと大きく異なります。従来の産業用ロボットは出力80Wを超えるものは安全性を確保するために柵で囲むことが法律で義務付けられており、人とロボットが同じ空間で作業をすることはできませんでした。日本では2013年に規制が緩和され、一定条件を満たせば出力80Wを超えるロボットも人と同じ空間に設置することが可能となりました。

協調ロボットのメリットの1つに設置・移動が簡単であることが挙げられます。従来の産業用ロボットを設置する際には重量に耐えられる作業台や、可動域を配慮した広い空間などロボットを設置するための環境を整える必要がありました。しかし協調ロボットは軽量・小型であるため簡単に設置することができ、従来の産業用ロボットを設置することができないような狭い空間でも設置することができます。

さらにプログラミングが簡単というメリットもあります。産業用ロボットを動かすためにはプログラミングが欠かせませんが、協調ロボットはわずか1時間程度で簡単な作業をプログラミングすることが可能です。さらには「ダイレクトティーチング」という人がロボットのアームを直接動かすことで、その動作を覚えさせるという機能を持つロボットもあります。この機能を持つ協調ロボットならプログラミングの知識が無い方でも現場に導入することができるでしょう。
プログラミングの容易さと設置・移動の簡単さから1台の協調ロボットにその時々で様々な作業をさせるという使い方もできるかもしれません。

一方協調ロボットは小型であるため、従来の産業用ロボットとは異なり重量のあるものの運搬には適していません。また、初期費用が高額であることや完全な無人化は難しいというデメリットもあります。
従来の産業用ロボットとはメリット・デメリットも異なりますが、溶接のような、人間が一から習得するのには時間がかかる作業などで活用することができれば生産性の大幅な向上につながるでしょう。