コラム
こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「『い・ろ・は・す』が売れた理由」についてお話します。
「い・ろ・は・す」は日本コカ·コーラ株式会社が製造・販売を手掛けるナチュラルミネラルウォーターです。発売は2009年とミネラルウォーターの中では比較的新しいものとなっていますが、発売当初から人気を博しました。い・ろ・は・すの大きな特徴として、軽量で柔らかく薄いボトルがあります。
それまではペットボトルというとある程度の硬さを持ったもので、嵩を小さくするには力が要るという認識でした。しかし、い・ろ・は・すのボトルは誰でも布を絞るかのようにして潰せるものになっています。この「しぼれるペットボトル」は発売当時かなりの話題を呼びました。
このボトルは新規石油由来のペットボトルと比べて1本当たり約60%のCO2排出削減につながる、100%リサイクルペットボトルです。近年また改良が行われ、よりリサイクルしやすく、より飲みやすいものとなりました。い・ろ・は・すは販売当初から「環境」をキーワードとしてきました。商品のテーマは「ごくごく自然に未来を変える水」とされ、CMでも最初期から飲むだけで「世界を変える水」として手軽にエコに取り組める商品であるとアピールしていました。
この「無理なく、簡単に、自然体に」エコを実践できることが、い・ろ・は・すの独自性であり人気である理由と考えられます。一般的にエコを実践する、生活に取り込むことはハードルが高いこととされています。そのため、飲料水を飲むだけで自然と環境に配慮できるという特性は非常に画期的で目を惹くものでした。
2000年代に入り、消費者の環境意識について問われることが増えたことも売り上げに貢献したのでしょう。また、絞って小さくできるボトルは持ち運びにおいて強さを発揮し普段は「マイボトル持参派」の人々にも選んでもらえる商品になりました。
今回のブログを書いて、ボトルが実現した高い利便性、簡単にエコに貢献できる点がい・ろ・は・すの地位を確立させたとわかりました。「飲料水」という差別化が難しい商品で他の追随を許さぬ人気を保つ難しさを考えると、い・ろ・は・すの商品としての強さがどれほどのものかが伺えますね。