コラム
皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。今回は独自の決済サービス「majica」についてお話します。
先週お話ししたドン・キホーテでは独自の電子マネーである「majica」を展開しています。majicaの会員数は1100万人を突破しており、全体の客の4割程がクレジットカードや他のコード決済ではなくmajicaで支払っているそうです。
majica会員の6割は女性であり、カラーコンタクトをスムーズに購入できるようになるということがその理由の1つであるそうです。通常、コンビニやディスカウントストアでカラーコンタクトを購入する際は同意書を記入する必要がありますが、majica専用アプリに受診医療機関などの情報を登録しておけば、同意書不要で即会計が可能となります。これにより、カラーコンタクトを買う女性客の間でmajicaが利用されていきました。
1100万人という会員数は、約5100万人を抱えるPayPayや約3010万人の「au PAY」と比べると少なく思われるかもしれませんが、メルカリアプリを使った決済サービスである「メルペイ」の会員数と同じ規模です。メルペイはAEONやセブンイレブン、コスモ石油など様々な場所で利用することができる一方、majicaはドン・キホーテと系列店である「アピタ」「ピアゴ」でのみ利用できることを考慮すると、majicaの浸透度合いの高さがよくわかります。
majicaには他にも様々な特典があります。majicaは年間利用金額によって5段階のランク制度が設けられていて、ランクによってポイント還元率が変化します。20万円未満の「一般」、20万円以上50万円未満の「ブロンズ」だと1%、50万円以上100万円未満の「シルバー」は2%、100万円以上の「ゴールド」だと3%となり、金額は非公開ですが、「プラチナ」になると5%になります。ほかにも「マジ値引」という税込み1001円以上購入すると最大4円値引きされ、「一の位」の端数が5円か0円になるというサービスや「プラチナ」会員以上は雨天時に傘を無料で提供してくれるサービスなど会員がちょっとうれしくなるサービスを提供しています。
現在様々な決済サービスが浸透していますが、キャッシュレス決済の浸透率が大きくなればなるほどキャッシュレス事業者への手数料の負担も増えていきます。そんな中、自社独自の決済サービスを浸透させることができれば、会計時の効率を維持しつつ手数料負担を減らすことができるのではないでしょうか。