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2024/28/06(FRI)

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クリスマスとマーケティングの関連性

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皆さん、こんにちは。
Buddieateスタッフの石堂です。
今回はクリスマスとマーケティングについてお話ししようと思います。

今年もクリスマスが近づいてきて、街のあちこちでクリスマスケーキやチキンのポスターやのぼりを見かけるようになりましたね。
皆さんは、クリスマスというと何を思い浮かべますか?
多くの方はケーキやチキン、もしくは赤い服を着たサンタクロースを思い浮かべるのではないでしょうか。
実は、クリスマスの定番ともいえるこれらのものはすべてマーケティング戦略によるものなのです。

まず、クリスマスにクリスマスケーキを食べる文化を広めたのは不二家です。
不二家は横浜で創業した年である1910年に季節限定の新商品としてクリスマスケーキを発売しました。
当時のクリスマスケーキは生クリームを使用しておらず、
ドライフルーツと洋酒を使って焼き上げたフルーツケーキに砂糖の衣をかけ、
アラザンをあしらったものであり、非常に高価で一般人が気軽に食べられるものではなかったそうです。

その後も毎年クリスマスの時期になるとクリスマスケーキを発売し、世間にクリスマス文化を浸透させていきました。
1952年に不二家が行ったクリスマスセールをきっかけに世間一般にもクリスマスケーキを食べる文化が浸透していきました。

次に、クリスマスにチキンを食べる文化を生み出したのは、
ケンタッキー・フライド・チキン(以下ケンタッキー)です。
クリスマスはケンタッキーの一番の稼ぎ時であり、日本では2018年の12月21日から25日までの5日間で69億円売り上げたそうです。
ところが、クリスマスにフライドチキンを食べるという行為は海外から見ると特異的であり、
日本人だけの文化といっても差し支えないでしょう。
なぜ、このような文化が日本に根付いたのか?それには、1974年にケンタッキーが行ったクリスマスキャンぺーンが非常に深く関係しています。
当時、日本では家族でクリスマスを祝う習慣があまり普及していませんでした。
そこで、ケンタッキーは「クリスマスにはケンタッキー」というキャッチコピーのもと、
「家族でクリスマスを祝うこと」に焦点を当てたクリスマスキャンペーンを行いました。
ここから、クリスマスにフライドチキンを食べるという習慣が生まれました。
クリスマスを祝う伝統がない日本で、ケンタッキーは「クリスマスにはケンタッキー」というキャッチコピーを打ち出すことで、
日本で商業的なクリスマスの伝統を作ることに成功しました。

最後に、サンタクロースは太っていて、赤い服を着ているというのイメージは、実は1931年のコカ・コーラの広告から世界中に広まりました。
それ以前は、サンタクロースに確固たる共通のイメージが存在しておらず、
小さな妖精の姿をしていたり、痩せていたり、厳格そうな男性であったり、青や緑、あるいは白の服を着ていたりと、サンタクロースのイメージはバラバラでした。
コカ・コーラはより温かみがあり人間らしいサンタクロースのイメージを作り、
クリスマスキャンペーンの広告塔にしようと考えました。
その結果、赤い服を着ていて、白い髭を生やし、太っているサンタクロースのイメージが誕生したのです。

クリスマスマーケティングのようなマーケティングは「記念日マーケティング」と呼ばれています。
記念日マーケティングはある特定の日を記念日とし、
イベント化して販促活動を行うことで商品販売の拡大を狙う手法です。
うまく定着すれば、1年に1回必ず需要を喚起することができ、消費の習慣化に導くことができます。

さらに、今まで商品・サービスに興味を持っていなかった人にも強い印象を残すことができます。
「土用の丑の日にはウナギを食べる」という文化は江戸時代から始まったそうですが、
ウナギの需要が減る夏に、「夏こそウナギを食べて栄養をつけよう」として需要を喚起していることからこれも記念日マーケティングの一つと言えるでしょう。

最近では11月11日は「ポッキー&プリッツの日」とされており、
SNSでは参加型のイベントが行われています。
「ポッキー&プリッツの日」前後の売り上げだけで通常時の1週間分の売り上げに匹敵しているそうです。
これも記念日マーケティングの一つと言えるでしょう。

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