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2024/09/24(TUE)

スタッフブログ

丸美屋「混ぜ込みわかめ」が人気商品になった理由

こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「『混ぜ込みわかめ』が人気商品になった理由」についてお話します。丸美屋食品工業(以下、丸美屋)が販売しているふりかけの「混ぜ込みわかめ」シリーズは「のりたま」に並び同社の看板商品となっています。「のりたま」も「混ぜ込みわかめ」も、長い間多くの人に親しまれ、日本のふりかけの代表的地位を確立しています。しかし、このふたつのふりかけは商品設計も特性も大きく異なっています。例えば「のりたま」は温かいごはん用に、「混ぜ込みわかめ」おにぎり用に作られています。そのため丸美屋がそれぞれに対して行った経営戦略も違います。今日は「混ぜ込みわかめ」にフォーカスしていきます。

先述の通り「混ぜ込みわかめ」はおにぎり用のふりかけとして開発され、プロモーションでも「ごはんに混ぜるだけ」、「大きめ具材で、冷めてもおいしい!」と、手軽に作れることと時間が経って冷めても美味しさが変わらないことをアピールしました。実際、丸美屋で新商品や改良品を作り試食する時には、ごはんに混ぜ込んで3時間程度置いて冷たくなったものが食べられているそうです。

このように、おにぎり用ふりかけの最適解を探求し作られた「混ぜ込みわかめ」ですが、発売してしばらくの間は他社との競合に埋もれてしまっていたといいます。その使い勝手の良さと美味しさから一部からは支持を得ていたものの、トップの座に就けたのは販売開始からおよそ18年が経った後でした。その理由は、消費者のマインドが変わったためであると推察されています。販売当初の1980年代には消費者の間で、「おにぎりを作る時にふりかけなどの加工品だけを使うことは手抜きだ」という価値観が中心となっていました。しかし、2000年代に入った辺りから「合理化」の考えが支持されるようになりました。その結果、手早く美味しいおにぎりが作れる「混ぜ込みわかめ」がヒットした、と考えられています。

また、「混ぜ込みわかめ」シリーズの商品は全部でおよそ30種類と非常に豊富なラインナップを誇っており、これも支持が衰えない理由とされます。「混ぜ込みわかめ」の消費者には毎日お弁当を持参する学生や会社員が多くいます。そのため毎日同じ味で飽きがきてしまわぬように多様な味の商品を用意し、消費者に選ぶ楽しさを提供しています。30種類ともなると、生産や在庫の管理がかなり難しくなってしまいますが、妥協せず消費者の喜びを最優先に考えた結果、今の品数になったといいます。まさに丸美屋の精神が現れた経営・販売スタイルといえるでしょう。

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