コラム
皆さんこんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。
今週は任天堂のIPビジネスについてお話ししようと思います。
皆さんは昨年の4月に公開された「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」をご覧になりましたか?
この映画はマリオの生みの親である宮本茂さんをはじめとする任天堂のスタッフと「ミニオンズ」、「ペット」などで有名なアニメーション制作会社イルミネーションの合作によるもので、
アニメ映画の興行収入歴代2位となるほどの大ヒットを記録しました。
現在、任天堂はこのような自社の知的財産(マリオ、ポケモン、ゼルダの伝説etc.)を活用したビジネスであるIPビジネスに非常に力を入れています。
2024年3月期の決算報告を見ると、前年同期の連結売上高と比べてゲーム専用機ビジネスは4.7%の増加にとどまったのに対して、
IPビジネスは93.4%増加しています。
先ほどの映画の他にも、任天堂公式ショップを東京、大阪、京都でオープンしたり、
ゲームの発売に合わせてコンビニとのコラボフードを発売したり、
水族館とコラボイベントを開催したりと非常に多岐にわたります。
2021年にUSJにオープンした「スーパー・ニンテンドー・ワールド」は任天堂最大のIPビジネスと言えるでしょう。
任天堂はゲーム事業を中核とし、「任天堂IPに触れる人口の拡大させる」という戦略のもとIP活用をしています。
つまり、映画やテーマパークに進出することで今までゲームに触れてこなかった人でもキャラクターに触れることができる機会を生み出すことで、ゲームに触れるハードルを下げるということです。
実際に2023年度のマリオシリーズのゲームの売り上げは前年度の1.3倍となっていることから、
この戦略がしっかりと機能していることが分かります。
先日マリオ映画の2作目を製作中であることが発表された他、
今年の春にはスーパー・ニンテンドー・ワールド」のエリア拡大、
京都に「ニンテンドーミュージアム」がオープンするなど任天堂のIPビジネスの規模はますます大きくなっていくようなので、
今後の動向が楽しみです。