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2024/06/29(SAT)

スタッフブログ

専門性がないように見える無印良品が成功している理由

皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。今回は無印良品のブランド戦略についてお話します。
無印良品は国内と海外合わせて1251店舗も展開しており、世界中で人気のあるブランドとなっています。無印良品の大きな特徴は商品のラインナップの豊富さです。食品や文房具、衣服などに始まり家電や家具などの大きなものまで非常に多岐にわたる商品を提供しています。

しかし、無印良品のこのような特徴は私の考えからすると不思議な特徴でした。「マーケティングではまずターゲットを絞ることが一般的にもかかわらず、無印良品では特定のターゲットを設定していないため、十分なマーケティングができないのでは?」とか「様々なジャンルの商品を扱うと「「家電なら電気屋さんのほうが性能がいいモノを扱っている」」「「洋服を買うなら専門店のほうが種類豊富」」といった状態になり他の店に客が流れてしまうのでは?」と考えていました。

ここで、アメリカの経営学者であるデイヴィッド・アーカーが唱えたブランドが顧客に提供する4つの価値を紹介します。1つ目の「機能的価値」は商品やサービスに規定されている物理的、機能的な効用です。2つ目の「情緒的価値」は購入プロセスや使用経験において何かを感じるようにさせる能力です。3つ目の「自己表現価値」は実際の自分や理想化された自己イメージを表現するための手段です。4つ目の「社会的価値」はアイデンティティや所属感覚をもたらし、社会的集団に所属させる手段です。

無印良品の商品はシンプルであるためどのような人でも抵抗感なく使用することができ、一定の品質を維持しています。さらに顧客の声が新たな商品開発につながることもあります。これらをふまえて、無印良品を4つの価値に当てはめてみると次のようになります。

「機能的価値」は商品が豊富であるため必要としているものが見つかるということです。
「情緒的価値」は必要であり機能がすべて詰まっていることから「これでいい」「これで十分」という感覚を与えます。
「自己表現価値」は「身の丈・等身大で感じの良い生活を送っている自分」です。
「社会的価値」は自分の声が新たな商品開発につながることから生じる団結間です。

「機能的価値」「情緒的価値」だけでは無印良品のような競合が多い業界では差別化を図ることは難しいですが、「自己表現価値」「社会的価値」まで与えることで競合に模倣されにくく、顧客との関係性を強めることができるのです。
無印良品で扱っている商品が同業他社と比べてダントツで優れているわけではなくても、無印良品は商品を使用した顧客の体験を含めたブランドであるため人気であるということになります。

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