皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。今週は「業務用清掃ロボットの現状と課題」についてお話しします。

AIやIoT技術の進歩により、業務用清掃ロボットの性能は向上を続けています。オフィスビルや商業施設、ホテルなどで利用が広がっており、その背景には人手不足を解消し、業務の省力化を求めるニーズが高まっていることがあります。
業務用清掃ロボットは、自律走行機能を備え、床の掃除やゴミの回収を効率的に行います。このため、清掃業務の効率化に大きく寄与しています。市場規模も年々成長しており、今後さらなる拡大が期待されています。

一方で、搬送ロボットや配膳ロボットなどと比べると普及率は依然として低く、試験的に導入されても本格導入に至らないケースが多いのが現状です。私も、町中で清掃ロボットが活用されている場面をほとんど見たことがありません。
業務用清掃ロボットの普及を妨げる主な要因として、以下の3つが挙げられます
1. 初期導入コストの高さ
業務用清掃ロボットは、一般的な清掃機器と比較して初期導入コストが高いです。特に中小企業や小規模施設では予算の制約が導入の障壁となっています。また、広範囲や複数階の清掃には複数台のロボットが必要で、コスト負担がさらに増える場合があります。
2. 環境への制約
工場や設備が複雑な施設、段差のある床などでは、ロボットがうまく動作しない可能性が懸念されています。そのため、特定の職場環境では導入を躊躇するケースがあります。
3. 既存の清掃サービスと契約している
特にビル施設では、すでに清掃をメンテナンス事業者に委託している場合が多く、ロボット導入のメリットを感じにくいケースがあります。

これらの課題のうち、特に1つ目と2つ目の障壁は、次の方法である程度解決することができます。
1. 初期導入コストの削減
国の省力化補助金を活用すれば、導入費用を1/2にまで抑えられます。また、リースやサブスクリプションプランを利用することで初期負担を軽減できます。
2. デモ期間の活用による効果の確認
自社環境でロボットの稼働を確認できるデモや試用期間を活用することで、購入前に効果を実感できます。
3. コンパクトタイプのロボット導入
コンパクトタイプの清掃ロボットを選ぶことで、機械の下などの狭い場所を通り抜けることができるため運用の柔軟性が向上します。例えば、パナソニックのRULO Bizは高さ99mmとかなりの薄型です。

現在、省力化が求められる多くの職場で、業務用清掃ロボットは大きな可能性を秘めています。これを機に、清掃業務の自動化に一歩踏み出してみてはいかがですか？