コラム
こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「花粉症による事業活動への影響」についてお話します。
春は花粉症に苦しむ人が増えます。基本的な症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどがあります。
これらにより仕事中でも頭がぼんやりする、集中力が落ちるなど、生活や仕事に少なからず悪影響がもたらされることがあります。このように、会社に出勤していながら体調不良のためパフォーマンスが低下した職員がいる状態を「プレゼンティーズム」といいます。
花粉症の原因となる植物は複数ありますが、日本ではスギ花粉症が圧倒的に多いとされています。スギ花粉症の主症状であるアレルギー性鼻炎患者の労働生産性の低下による経済損失は、国内全体で年間4兆円以上になるという試算データがあります。
この数字は、鼻づまりを伴うアレルギー性鼻炎による欠勤を年3.5日、労働生産性低下を1日当たり2.3時間とし、アレルギー性鼻炎患者の年間平均罹患日数や患者数、日本人の平均収入など複数データを基に算出されたもの。これを見ると、花粉症が引き起こす社会的な影響は非常に大きいことがよくわかります。
特に鼻づまりは集中力の低下に直結するため、労働生産性の低下や作業効率の低下につながっているとされます。
このような花粉症による影響を考慮して、従業員の花粉症対策を支援している会社があります。東京のIT企業であるアイザック株式会社では、花粉症による従業員の生産性低下を防止する取り組みとして、花粉の少ない地域での宿泊費を最大で20万円補助する「Tropical Escape」を導入しています。
期間は2月中旬から4月中旬までとし、その間社員は沖縄などの花粉の少ない地域に滞在します。社員の宿泊費や現地のコワーキングスペース利用料を会社が補助するという形になっています。これは、リモートワークに適したIT企業ならではの取り組みと言えるでしょう。
今や国民病とも呼ばれる程に患者が増えた花粉症は、企業にとって無視できない脅威です。思わぬ損害が出てしまわぬよう、策を講じておくと良いでしょう。