コラム
皆さんこんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。
前回はマーケティングで用いることができるSTP分析についてお話ししました。
今週は、正しくセグメンテーションとターゲッティングを行う上で役に立つ6R分析を紹介します。
6R分析は「有効な市場規模・競合状況・成長性・波及効果・到達可能性・測定可能性」
といった6つの指標を用いた分析法です。1つずつ確認していきましょう。
今週は最初の3つについてお伝えいたします
①有効な市場規模の指標
「市場規模が自社のビジネスに適切か」を確認します。
すでに多くの顧客を抱えている商品やサービス、1人あたりの消費量・消費額が大きい商品やサービスなどは企業に多くの利益をもたらす可能性が大きいため、
一般的には市場は大きい方が良いといえます。
しかし、市場が大きければ大きいほど競合他社の数が増加し新規参入が難しくなるので、
自社のビジネスに見合った規模の市場かどうか見極める必要があります。
②競合状況の指標
「参入しようとしている市場にどのくらい競合がいるのか」を確認します。
この指標では単純に競合他社の数だけで判断してはいけません。
例えば、競合他社の数が多くても、市場の規模も十分に大きい場合であれば新規参入できる可能性があります。
また、強い大手がいるもののある地域にのみでシェアが偏っている場合は、
その地域以外で商品やサービスを提供することでシェアを確保できることも考えられます。
このように、実際には地理的な要因なども関わってくることは注意しなくてはなりません。
③成長性の指標
「市場に成長性があるかどうか」を判断する指標です。
その市場の売上高、対象となる商品・サービスの消費額、発売された商品の種類などから成長性を分析しましょう。
市場の規模が小さくてもこれからの成長率が高いと見込める市場の場合は、
早期に参入することでその市場での一定の地位を得ることができます。