コラム
皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。
先週はパラグラフライティングを用いた文章の具体的な書き方についてお伝えしました。
今週は、私が最近気づいた回数券の経営的なメリットについてお話ししようと思います。
先日とある喫茶店に行ったとき、レジの横でコーヒー8杯分の値段で10回コーヒーを飲むことができる回数券を販売していました。
その時は何とも思いませんでしたが、後々考えてみるとなぜそのような商品を販売しているのか不思議に思いました。
たくさん発注すると1つ当たりの値段が減少する製品もありますが、
コーヒーはそのようなものではありません。
店の収益が壊滅的とまではいかなくてもある程度減少してしまうのは目に見えています。
なぜなのか考えているときにゲームソフトの販売方法でも同じようなケースがあることに気が付きました。
よく家電量販店などで店頭においてあるパッケージに入ったゲームソフトとは別に、
現在はインターネットでゲームソフトを直接ダウンロードするタイプもあるのですが、
同じゲームを買おうとしたときにダウンロード版の方がポイントをよりたくさんもらえるため、
結果的に安く買うことができるのです。
私が思うに経営者からすると、事前にお金を得ることができるのは非常に重要なことなのでしょう。
喫茶店の場合ではコーヒー8杯分の料金を、ゲームの場合ではコンビニなどで売っているプリペイドカードを使ってゲームソフトの料金を事前に払っています。
喫茶店の場合だとお客さんが次回以降も来てくれるかどうかはわからないけれど、
回数券を買ったお客さんに関しては、確実にコーヒー8杯分の収益を得ることが可能になります。
ゲームの場合だと、たいていのゲームソフトの値段はコンビニなどで売っているプリペイドカードの値段ぴったりではなく、
それ以下の値段です。
そうすると、ゲーム会社からしてみると本来ゲームを1つ買うのに必要な料金以上の料金のプリペイドカードが売れたことになり、
その差額はゲーム会社にとって利益になります。もちろん後日また別のゲームを買うときに使われますが、
その時には先ほどの差額で足りなかった分を補うためにまた新しいプリペイドカードを消費者は購入するでしょう。
つまりどちらの場合でも、事前に消費者が支払うことで本来得られるかわからないお金を確実に手に入れることができています。
事前にお金を手に入れることができれば、会社をより大きくするための投資を先回りして行うことができます。会社にとっては得ることができるかわからない100%の利益を求めるよりも、確実に得ることができる80%の利益が非常に大切なんだと思いました。