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2024/28/06(FRI)

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現代の消費形態:リキッド消費とは

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皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。
先週は消費行動の移り変わりについてお話ししました。
今回は近年注目されている気まぐれで衝動的な消費行動である「リキッド消費」についてお話しします。

現代では多国籍化などにより人々が生涯一つの場所にとどまることが少なくなりました。
それに伴い、かつて人々が社会に求めた耐久性や安定性、安全性に代わって軽く、
流動的で、地域性の薄い文化資本が好まれるようになりました。

目新しさを重視し、不要になったら捨て、迅速に入れ替え新しいものを獲得することがより重要視される社会になったといわれています。
このような社会は「リキッド・モダニティ」と呼ばれています。

この社会の中で現れる消費行動がリキッド消費なのです。
リキッド消費の特徴として「短命性」「アクセス・ベース」「脱物質」があります。

「短命性」とはある場面で感じたブランドの価値が別の場面では感じられなくなり、
さらにそのようなことが短時間で次々と起こることです。
SNSで話題になっている今まで知らなかったミュージシャンの音楽を音楽・動画配信サービスで楽しみ、
その後すぐ別のミュージシャンに関心を持つといった感じです。

SNSで話題になっているものを一緒に楽しむといった部分は、先週紹介した「トキ消費」に少し似ているようにも感じます。
「アクセス・ベース」とは市場が介入することができるものの、
所有権が移らない取引によって成立している消費のことです。

具体例としてシェアリングやレンタル、リースなどがあります。
カーシェアリングを利用することで一台の車を所有し続けるのではなく、
様々なメーカーやタイプの車楽しむことができるといったように、
アクセス・ベース型の消費をすることでモノを所有せずに、
変化に富んだライフスタイルを楽しむ傾向が増えてきています。

「脱物質」は物質を極力あるいは全く使用しないことです。
以前は音楽を購入する際はCDを買って、場合によっては音楽プレイヤーなどに落とし込む必要がありました。

しかし今は音楽配信サービスを利用すればCDを購入する必要がありません。
スマートフォンに性能の良いカメラが搭載されたことにより、
旅行にカメラを待っていく人が少なくなったのも脱物質に当たります。

リキッド消費に合うサービスはシェアリングサービス、サブスクリプションサービス、
リサイクル・リユース系サービスです。

シェアリングサービスは企業にとって、共有したほうがコストを抑えられるので消費者の利用のハードルが下がり顧客を獲得しやすいというメリットがあります。

動画配信や音楽配信のようなデジタル領域と相性の良いサブスクリプションサービスですが
最近はモノのサブスクリプションサービスを誕生していて、
洋服、子供のおもちゃなど定期的に買い替えしたくなるモノはサブスクリプションサービスにしやすいです。

今までの消費行動がなくなるわけではありませんが今後ますますリキッド消費は拡大していくでしょう。
そのためにもリキッド消費に合わせた戦略に目を向けてみることも、新しいサービス展開のヒントになるかもしれません。

ぜひ一緒にCreateしましょう!

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