コラム
皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。
先週は独自の取り組みで集客を伸ばす映画館「立川シネマシティ」を紹介しました。
今週は、出版業界の売り上げの減少について私個人の考えをお話しさせていただこうと思います。
まず日本の出版販売額は1996年の26,564億円から毎年減少しており、2021年には16,742億円になりました。
さらにそのうち電子出版物が4,662億円で実際の出版物の売り上げはさらに減少しています。
インターネット上で四六時中書籍を購入できる今日、深夜まで営業している書店がもともと少なかったことを考えると
むしろ書籍を買うことのハードルは以前より低くなったと考えられます。
しかし、出版物の売り上げは年々減少しています。これはなぜなのでしょうか?
私は2つの理由を考えました。1つ目は宣伝不足です。
テレビやラジオ、インターネット上で書籍の広告を目にすることはあまりありません。
せいぜい、子供向けの図鑑の広告が流れる程度です。
以前は新聞の広告欄や書評のコーナーを読めば最新の書籍の情報を得ることができましたが、
現在は新聞を購読している世帯も減少しているため宣伝の効果が薄れてきています。
現在最新の書籍の情報を得るには実際に書店に行くか、
書籍を買って中に入っている出版社からのお知らせを読むしかありません。
そのため、もともと書籍に触れない人はますます最新の書籍の情報を入手しづらくなっていると思います。
2つ目は日常的に本を読む習慣がないことです。
私は日常的に家に本があったので自然と本を読むようになりましたが、
幼少期に本と触れ合う機会がなければ本を読む習慣を生まれません。
そして幼少期に本に触れあう頻度は両親が本を読む頻度に比例すると私は考えます。
なので本を読まない家庭に育った子はますます本を読まなくなり、それが循環して今に至っていると思います。
私はこれからの出版業界・書店に必要なものは子供たちに本を読む習慣を身に着けさせることだと思います。
例えば「読書塾」なんてものはどうでしょう?
会員になると子供たちの年齢に合わせたおすすめの本を送り、
後日感想を聞かせてもらうという考えです。
とにかく子供たちに本を読む習慣さえ身につけば、
少なくとも現在よりも出版業界が衰退するという事態は回避することができるのではないでしょうか。