コラム
こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。
本日は「飛行機の落語」についてお話します。
国内で飛行機を利用する際、読書には時間が短すぎるし、
音楽ばかり聞いても飽きてしまうといった乗客に落語は丁度いいコンテンツとして人気があります。
1プログラムが1時間程度なので、良い時間潰しになるのです。
ANAのCS&プロダクト・サービス室商品戦略部マネージャーによると、
「機内では、通常の寄席や自社で企画する寄席の会で収録したものを編集して流しますが、
落語はニーズが高いので必ずプログラムの一つとして入れるようにしています。」とのことで、
航空会社側も落語の需要の高さを認識しているようです。
演者の話が面白かった場合は、「どこで入手できるのか」といった問い合わせも増えるとのことで、
マネージャーによれば、ここ10年で最も問い合わせが多かったのは、桂文枝と立川志の輔の創作落語だといいます。
タッチパネルの履歴から収集したデータによると、2016年12月は全160番組中、
落語は18位と比較的人気であることがわかりました。
演者やネタによって多少の上下はあるものの、落語コンテンツは一定の支持層を持っており安定した人気を保っています。
また、機内用コンテンツの落語では人が亡くなる噺が避けられるとよく言われています。
マネージャーは噺の内容の制約について、
「特定の人や地方などを揶揄する表現はやめましょうと演者さんにお願い
「機内放送では1つの内容が1カ月間繰り返し流されるので、することもありますし、安全を否定するような表現などは、使用しないように努めています。」かなり気を遣います。タブーの基準が難しいですね。」と話します。
こうした会社側の工夫や考慮したことを知ると、飛行機に乗る度に落語をチェックしてみたくなりますね。