コラム
皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。
今週は第4次ガチャガチャブームについてお話ししようと思います。
第4次ガチャガチャブームは2020年から始まり、現在でも衰えを見せません。
このブームによるガチャガチャの市場規模の拡大は目覚ましく、
2022年度のガチャガチャ市場規模は、前年度比35.6%増610億円となっています。
2012年度の市場規模が270億円だったので、10年間で規模が2倍以上拡大しています。
このような市場規模の大幅な拡大の背景には、ガチャガチャ専門店の店舗数が増加していることがあります。
コロナ禍により商業施設のテナントが閉店してしまったところに、
ガチャガチャ専門店が入ることでガチャガチャ専門店の店舗数は急激に増加しました。
ガチャガチャ専門店は人件費、電気代などの店舗を運営するために必要な金額が他の業種と比較すると非常に少ないということも、
ガチャガチャ専門店が急激に増加したことの原因の一つでしょう。
さらに、コロナ禍によりガチャガチャへの消費者マインドが変化したことも市場規模の増加の要因の一つです。
コロナ禍による様々なことを自粛しなければならない状況が、
身近に楽しむことができる娯楽という価値を「ガチャガチャをやる」という行為に与えたのです。
ガチャガチャは獲得できる商品に価値を見出すモノ消費から、
ガチャガチャをやる「ワクワク感」に価値を見出すコト消費に変わったのです。
ガチャガチャ専門店の主要な客層は子どもや学生ではなく、大人の女性です。
そのため、ガチャガチャの商品の大人向けの商品の割合が増加しています。
さらに、各ガチャガチャ専門店も店頭に大人の女性向けの商品を飾ったり、
子供向けの商品は店内の奥に配置することで店頭に子供が集まるのを防ぐことにより、
「ガチャガチャ=子供」というイメージを払拭しています。
今回ガチャガチャについて調べていく中で、消費者が何に価値を見出すのかは時代とともに変わっていくということ、
たったの1~2年間で消費者マインドを大きく変えてしまったコロナ禍の特異性を改めて実感しました。