コラム
こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「知育菓子®の人気の秘密」についてお話します。「知育菓子®」とは、「作りながら、遊びながら、楽しみながら自然と豊かな想像力が身についていくおかし」として企画され、クラシエフーズ株式会社によって2005年に商標登録されました。
前身であるカネボウフーズだった頃から粉末状のジュースの素があり、その粉末を新たな商品に応用できないかという着想から、現在の水と粉でさまざまなお菓子を作る知育菓子が生まれたとのことです。特に「ねるねるねるね」は知育菓子の代表とされており、皆様もご覧になったことがあるかと思います。クラシエフーズは同ジャンルで9割のシェアを占め、現在も多種の商品を発売しています。
では、クラシエフーズはどのようにして子供の心を掴む知育菓子を開発してきたのでしょうか。同社が知育菓子を企画する時最初に考えることは「子どもがどのような思考をするか」であるそうです。例えば、動作基準でアイデアを展開することがあります。子供の手の動かし方を考え、「混ぜる」、「丸める」などその知育菓子を作る工程でメインになる動きを決定するのです。他には「子供は何になりたいか」を考え、「おすしやさん」や「ケーキやさん」になりきることができる知育菓子などを作ったそうです。
またクラシエフーズには、「楽しい」と「おいしい」は絶対に外さないというこだわりがあります。この2つが両立しているからこそ、リピーターを獲得できているといいます。もう1点、外せないこととして「達成感を得られる工程を作る」があるそうです。最初からある程度形ができてしまっていたり、作る工程があまりにも地味であったりしては子供を楽しませられません。
作っている時に感動が起こるような決定的な工程を作ることが、知育菓子を企画するときの大切な要素になります。また、大人の開発者だけで子供が感動するものを作ることには限界があるとして、クラシエフーズは知育菓子を開発する際に実際に子供たちに試作品の知育菓子を作ってもらっているそうです。それを観察して、「どのタイミングで喜んでいるか」、「どこが難しそうか」などを推察し改良を重ねているとのことです。
このように、強いこだわりと地道な研究により、クラシエフーズの知育菓子は長きに渡り人々の心を掴んでいるのです。最近は「大人ねるねるねるね」など大人まで対象になった知育菓子も販売されています。それらを作りながら開発者のこだわりや創意工夫を想像してみるのも一つの楽しみかもしれません。