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こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「飲料水人気の高まり」についてお話します。サントリー食品インターナショナルなどが今年3月に実施した調査によると、高校生と大学生が最も飲む清涼飲料水は、お茶やジュースではなくミネラルウォーターであるという結果が出ました。
個人的に水を買って飲む習慣がない私はこの調査結果を見てたいへん驚きました。しかし思い返してみると、周囲の人でも毎日のようにミネラルウォーターのペットボトルを持ち歩いている人が散見されます。また、都市部に住んでいる人が「水道水がどうしても口に合わない」と言ってミネラルウォーターを定期購入しているという話も耳にします。
それを踏まえても、清涼飲料水の王道というイメージがあったお茶やジュースを凌いでミネラルウォーターがトップの地位を獲得したことは衝撃的です。この結果には、前述の理由の他にも何か背景があると考えられます。

調べていて特に納得できた説が「無味無臭であるため、どのシーンでも飲める」、「温くなっても味が落ちない」、「物価上昇により低価格大容量のミネラルウォーターが人気になった」というものです。ミネラルウォーターが他の飲料水と比べて優位である点には、「周りを気にせずに飲める」、「味の変化がほとんどない」、「比較的安価」などが挙げられます。その3要素を考えると、「教室など多くの人が近距離かつ高密度に集まっている場所にいる時間が長い」、「冷蔵庫のある場所にいない」、「使えるお金が少ない」という特性を持った学生たちに人気があることにもうなずけます。

恐らく今回お話しした以外にも、学生にミネラルウォーターが人気であることの要因はあるでしょう。急激に猛暑日が増え始めたここ数年間のトレンドに終わるのか、あるいはこれから先もトップを保ち続けるのか、ミネラルウォーター人気の行き先が気になりますね。

こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「日本国内におけるカプセルトイブームの主要因」についてお話します。カプセルトイは、「ガチャガチャ」と呼ばれ、50年以上前に日本に導入されて以来多くの人が楽しんできました。そんなカプセルトイの市場規模は2012年から2022年の10年間で2倍以上に成長しました。今回はその理由や関連する事柄についてお話ししていきます。

近年のカプセルトイ市場の拡大の要因はカプセルトイ専門店の登場であるとされています。確かに、大きなショッピングモールで多様なお店が立ち並ぶ中、専門店としてカプセルトイだけが並んでいるスペースをここ数年で見かけるようになったように思います。最近までも若干子供向けのイメージが強かったカプセルトイでしたが、他のお店の隣に並ぶ専門店の形をとったことで、自然に足を踏み入れやすくなり大人だけで楽しむハードルがぐっと下がりました。

また専門店の登場に並ぶブームの要因として「女性ファンの増加」が挙げられています。カプセルトイが女性人気を得たきっかけとされているのが、2012年の「コップのフチ子」の大ヒットです。その名の通りコップのふちに置ける女性のフィギュアはこれまでのカプセルトイのファンではなかった若い女性を中心に好評となりました。2012年という、SNSが世に浸透し始めた時期であったこともこのブームに貢献しているとされます。

このようにして、かつては子供向け玩具の販売方法のひとつに過ぎなかったカプセルトイは、ゲーム市場と同様に幅広い層の支持を獲得しました。しかしカプセルトイがカルチャーとしてこれほどまで盛り上がった国は日本以外にあまり見られません。日本でカプセルトイが盛り上がった理由は、当然漫画やアニメといったカルチャーの土壌が整っていたという部分も大きいですが、そこへ「コレクション好きな国民性」、「カプセルトイの成す低コスト/高クオリティの両立」、「形態の自由度の高さ」ということが上手に重なったことがファンの絶えない理由と考えられます。
クリエイター側はこれを充分に理解した上で、何が多くの人々に刺さるのか、何をしたら強いインパクトを与えられるのか、SNSで話題になることができるのかと試行錯誤を重ねています。月に400もの新商品が生み出される短期大量競争のなかで生き残るために、製作者はマスを狙いつつもこだわりを持ちながらアイデアを練っています。そうして今日も新しいカプセルトイが生まれ、ブームが続いていくのです。

こんにちは、皆さん。Buddieateスタッフの周です。今週はドナルド・トランプの銃撃事件と、それがアメリカ大統領選挙や世界情勢に与える影響についてお話しします。

2024年7月13日、ペンシルベニア州での演説中にドナルド・トランプが銃撃される事件が発生しました。幸いにも軽傷で済みましたが、この事件は今後のアメリカ大統領選挙と国際情勢に大きな影響を与えることが予想されます。

トランプの再選がほぼ確実視される中、その強硬な外交政策が再び前面に出ることが考えられます。特にロシアとウクライナの紛争に対するアメリカの関与が深まる可能性があります。トランプは以前からロシアに対して厳しい姿勢を示しており、軍事的および経済的な支援が増加することが予想されます。これにより、紛争はさらに長期化し、国際社会の緊張が高まる可能性があります。

また、日中貿易関係も再び緊張するでしょう。トランプは「アメリカ第一主義」を掲げ、中国に対して厳しい貿易制裁を行ってきました。再選後もこの路線を継続することで、両国間の貿易摩擦が再燃し、国際的なサプライチェーンに影響を及ぼす可能性があります。これにより、世界経済全体に不確実性が増し、特に新興市場においては経済的な不安定が広がるかもしれません。

トランプの再選により、アメリカ経済は短期的には安定する可能性がありますが、長期的には多くの課題に直面するでしょう。特に、対中関税の強化や輸入規制が続くことで、アメリカ国内の物価上昇や消費者コストの増加が懸念されます。また、企業の海外進出に対する制限が強化されることで、国際的なビジネス環境が悪化し、投資が減少する可能性があります。
さらに、エネルギー政策においても大きな変化が予想されます。トランプは化石燃料の利用を推進する立場を取っており、再選後もこの方針を続けるでしょう。これにより、再生可能エネルギーへの投資が減少し、気候変動対策が後退する可能性があります。

ドナルド・トランプの再選は、アメリカ国内外に大きな影響を及ぼすでしょう。ロシアとウクライナの紛争、日中貿易摩擦、そしてエネルギー政策の変化が予想され、これらが世界情勢と経済にどのような影響を与えるか注視する必要があります。今後の動向に注目し、適切な対応策を検討することが求められます。

皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。今回は電車内広告の効果について考察していきます。

皆さんは電車に乗っている時間をどのように過ごしていますか?私は今では本を読んで過ごすことがほとんどですが、小学校の低学年ぐらいまでは電車内のモニターに映るCMやクイズ、天気予報などをずっと眺めていました。
そんな電車内の広告(以下交通広告)もスマホの普及に伴って数を減らしており、2021年には週刊文春と週刊新潮が車内の中づり広告を終了しました。

このような状況でも、電車内には結構な数の広告を掲載されています。電車内に広告を掲載している企業はなぜ、数ある広告媒体の中から電車内の広告に目を付けたのか不思議ではありませんか?交通広告に割いている予算をネット広告に回すという選択肢もあるはずです。この疑問について、JR東日本のデータから考察していきます。

まずは広告到達率についてです。広告到達率とは調査対象広告を掲出期間内に「見た」または「見たような気がする」と回答した人の割合です。交通広告の広告到達率は中づり、まど上、ドア横など掲載場所によって変化しますが、おおむね45~50%程となっています。山手線の1週間の当たりの利用者数は2021年のデータでは1581万人にのぼり、広告到達率を掛け合わせると1日当たり90万人ほどに広告が認知されるという結果となります。

次に広告に対する印象の調査結果を見てみましょう。「しつこい/深いに感じる」「わずらわしい/邪魔に感じる」という項目に対して「はい」と答えた割合はネット広告で24%、テレビCMで10%に対して交通広告はおよそ5%という結果になっています。このことから、交通広告はテレビCMやネット広告と比べてネガティブな印象を与えにくいということがわかります。一方、「つい見てしまう」という項目に対して「はい」という答えた割合はネット広告で15%、テレビCMで26%に対して、交通広告は30%という結果となっており、交通広告はネット広告の2倍ほど見られやすいということがわかります。

単純接触効果と呼ばれる現象はご存じですか?単純接触効果は人々が同じものに繰り返し接触を重ねることで、そのものに対して好意的な態度が形成されるという現象です。交通広告にも単純接触効果が成り立っていることが考えられます。電車の利用者の一定数は通勤・通学などでほぼ毎日特定の路線を利用することになり、よって毎日同じ広告を見ることになります。それにより単純接触効果が発生し、広告自体そして広告で宣伝している商品に対して好意的になるのではないでしょうか。先ほどの引張の調査結果でネガティブな印象が少ないことも単純接触効果が発生したと考えれば一つの説明になります。

よって、私は毎日同じ人に確実広告を見てもらうことで、商品に対する好感度を上げてもらうために電車内に広告を掲載していると考えます。

こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「ペルソナ設定」についてお話します。

ペルソナとは、「その商品・サービスのターゲットとなる、架空の典型ユーザー像」を指すマーケティング用語です。新しく商品やサービスの企画し、販売方法まで適切なマーケティング戦略を構築するために、ペルソナの設定は必要不可欠となります。
単なるターゲットの設定で取り決めるのは「20代男性」など年齢や性別など大まかな部分のみになりますが、ペルソナの設定では名前から職業、住居、家族構成から趣味嗜好まで、あたかも実在する人物のように、非常に詳細な部分まで取り決めて、架空の人物を作り上げます。

ペルソナを設定することのメリットは、より詳細な部分まで詰めたアイデアを練りやすくなること、企画チーム内でのイメージのずれによる齟齬が生まれにくいこと、性格や生活習慣なども考慮したものを作れることなどがあります。ペルソナを作り上げるためには、お客様へのアンケートやインタビューで情報を集め整理しなければならないため、少なからず手間と時間がかかります。また、先入観を持ってはいけない、自社の理想を入れない、定期的なブラッシュアップをしなければならないなど、注意点もあります。企画の根幹を作り上げるためペルソナ作りを雑に行っては後々影響が出てしまいます。また揺らぎやすい、如何様にも解釈ができてしまうような曖昧さは極力避けなければなりません。1人の人物像を作り上げることは、簡単そうに思えても意外と難しく、コツがいるのです。

最近は具体的な人物の特徴と悩みを入力すると自動的にペルソナを作ってくれるAIサービス「Insight Journey」というものがあります。実際に使ってみると、詳細な架空の人物像、課題点とその理由、更にその人物へのインタビューまで出力されました。これでペルソナ設定のすべてができる、という訳ではなさそうですが、一アイデアのもととしては有力なツールになる、と感じました。

本日は商品・サービス企画の重要なプロセスであるペルソナ設定に関してお話ししました。この手法は企画段階だけでなく、既存の商品やサービスの見直しにも使えます。現時点で新企画を立てる予定がない事業者様も、実践してみてはいかがでしょうか。

皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。今回はウイスキー市場の救世主「ハイボール」についてお話します。

近年ウイスキー市場の急拡大が続いていて、サントリーは今年、蒸溜所に100億円規模の設備投資を実施すると発表しています。ハイボールの売り上げも増加しており、2022年9月から2023年8月の1年間のハイボールの売り上げは前年比20.2%と大幅に増加しています。ウイスキー市場は右肩上がりで成長しているのです。

ウイスキー市場のピークは1983年に迎えており、ピーク後は2008年まで右肩下がりに市場規模は落ち込んでいました。市場規模が落ち込んだ大きな原因は「ウイスキー=おじさんが飲むもの」というイメージが定着したことによる「若年層のウイスキー離れ」とウイスキーの度数の高さからウイスキーの需要は居酒屋やレストランでは選ばれず、2軒目でようやく選択しに入るという「2軒目需要」となっていたことです。

サントリーは改めて市場調査を行った結果、サントリーがおすすめしていた水割りやロックの飲み方は消費者には濃すぎていたということが判明しました。水割りやロックの度数が約12%に対し、消費者は度数8%が一番おいしいという回答を示していました。この結果からサントリーは1軒目から飲める新たなウイスキーの飲み方として自社ブランドのウイスキー「角瓶」を使用したハイボール「角ハイボール」を売り込んでいきました。

サントリーは「各ハイボール」のマーケティングを行う際に知名度向上を重要視していました。当時はハイボールの知名度が今ほど高くなかったからです。テレビCMでは「角ハイボール」の作り方を紹介し、誰もが家で再現できるようにすることで知名度を向上させていきました。こうして現在のハイボール人気とウイスキー市場の復活を成し遂げました。

2008年当時はサントリー内でもウイスキーをジョッキに入れ、レモンを絞るという伝統から外れた飲み方であるハイボールへの批判は強かったそうですが、伝統を破ってまで消費者の需要を満たす商品を開発し、新たな市場を創造したことがサントリーのすごさだと思います。

こんにちは。Buddieateスタッフの周です。前回のブログでお知らせした通り、今週は最新のトレンドを取り入れた革新的な「トラフィック獲得戦略」について掘り下げてみます。デジタルマーケティングの世界は日々進化しており、新しい手法を理解し適用することは、オンラインでの成功に不可欠です。

①動的コンテンツの活用
個々のユーザーの興味や過去の行動に基づいてカスタマイズされたコンテンツのことを「動的コンテンツ」といいます。動的コンテンツはエンゲージメントを高め、訪問者の滞在時間とインタラクションを増加させます。例えば、ユーザーが以前に興味を示したトピックに関連する記事や商品を推薦することが挙げられます。

②AIを活用したチャットボット
AI技術を利用したチャットボットをウェブサイトに導入することで、訪問者の問い合わせにリアルタイムで応答し、よりパーソナライズされたユーザー体験を提供します。これにより、ユーザーの関与度を高め、最終的にはコンバージョン率の向上につながります。

③ビデオコンテンツの最適化
動画はウェブトラフィックを増加させる強力なツールです。動画をウェブサイトやソーシャルメディアプラットフォームに組み込むことで、よりダイナミックで視覚的に魅力的なコンテンツを提供できます。特に、製品のデモンストレーションやチュートリアル、ビハインドザシーンズなどが効果的です。

これら4つに加え、トラフィック獲得のための追加のヒントを提示します。
Ⅰインタラクティブな要素の導入: クイズ、アンケート、インタラクティブなインフォグラフィックを使用して、ユーザー参加型の体験を提供します。これにより、エンゲージメントが増し、共有される可能性も高まります。

Ⅱマイクロインフルエンサーとの協力: ニッチな市場に特化したマイクロインフルエンサーと協力することで、特定のターゲットオーディエンスに直接リーチできます。彼らの信頼性と影響力を利用することで、効率的なトラフィック獲得が期待できます。
データドリブンなアプローチ: ウェブ分析ツールを使用して、トラフィックの流れやユーザー行動を定期的に分析し、戦略を調整します。データを基にした意思決定は、より効果的なマーケティングキャンペーンの実施につながります。

デジタルマーケティングの世界では、常に新しい技術やアプローチが登場しています。これらの最新の戦略を積極的に取り入れ、適切に適応することが、オンラインでの成功を左右する重要な要素となるでしょう。

こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「『ヤクルトレディ』というビジネスモデル」についてお話します。

「ヤクルトレディ」は、ヤクルト社独自の販売システムです。ヤクルトレディの主な仕事内容は、顧客の家々やオフィスに訪問し、ヤクルト社の商品や健康情報をお届けする、といったものになります。ヤクルトレディというシステムは1963年に始まりました。ある時、高松にあったヤクルト社の営業所が顕著に業績を上げていることが判明しました。
要因を分析したところ、その営業所ではスタッフとして主婦の方々を積極的に採用していたことがわかり、それが高い業績に繋がっているのではないか、ということで他の事業所でも販売スタッフとして主婦の方々を多く採用したところ、見事に売り上げが伸びました。やがてそれが全国の営業所でヤクルトレディとして定着しました。

考えてみると、一般家庭をターゲットにしている訪問販売で、対応する可能性が最も高いのは主婦であると考えられます。そう捉えるとターゲットと同じ立場、主婦であるヤクルトレディがこの販売システムで業績を上げたことにも納得がいきます。ちなみにヤクルトレディが採用されているのは日本だけでなく、アジア諸国や南米地域では現地の主婦たちがヤクルトレディとして販売を行っています。このシステムは日本から次第に広まり、世界全体でのヤクルトレディ総数は8万人以上に達するといいます。

ヤクルト社はヤクルトレディたちが働きやすい環境づくりも手厚く行っています。ヤクルトレディとして働くママを応援したいとの考えから、彼女たちをサポートするためにヤクルト社は全国に約870か所の保育所を設けています。このことからもヤクルト社が続いていくためにヤクルトレディたちがどれほど大切かということが伺えます。
また、ヤクルトレディはヤクルト社の売り上げのみならず、地域住民とのコミュニケーションや安全確認などの役割も果たしています。ヤクルトレディが定期的に訪問していた家庭の新聞受けに新聞が大量にたまっていたことを不審に思い、中に入ってみると衰弱した男性が発見されました。この件では、ヤクルトレディのアクションがあって男性の命が助かったと言われています。

企業活動の要であり、社会や日常の安全にも貢献しているこのビジネスモデルは非常に珍しく、また大変意義のあるものだと言えるでしょう。

皆さん、こんにちは。Buddieateスタッフの石堂です。今回は無印良品のブランド戦略についてお話します。
無印良品は国内と海外合わせて1251店舗も展開しており、世界中で人気のあるブランドとなっています。無印良品の大きな特徴は商品のラインナップの豊富さです。食品や文房具、衣服などに始まり家電や家具などの大きなものまで非常に多岐にわたる商品を提供しています。

しかし、無印良品のこのような特徴は私の考えからすると不思議な特徴でした。「マーケティングではまずターゲットを絞ることが一般的にもかかわらず、無印良品では特定のターゲットを設定していないため、十分なマーケティングができないのでは?」とか「様々なジャンルの商品を扱うと「「家電なら電気屋さんのほうが性能がいいモノを扱っている」」「「洋服を買うなら専門店のほうが種類豊富」」といった状態になり他の店に客が流れてしまうのでは?」と考えていました。

ここで、アメリカの経営学者であるデイヴィッド・アーカーが唱えたブランドが顧客に提供する4つの価値を紹介します。1つ目の「機能的価値」は商品やサービスに規定されている物理的、機能的な効用です。2つ目の「情緒的価値」は購入プロセスや使用経験において何かを感じるようにさせる能力です。3つ目の「自己表現価値」は実際の自分や理想化された自己イメージを表現するための手段です。4つ目の「社会的価値」はアイデンティティや所属感覚をもたらし、社会的集団に所属させる手段です。

無印良品の商品はシンプルであるためどのような人でも抵抗感なく使用することができ、一定の品質を維持しています。さらに顧客の声が新たな商品開発につながることもあります。これらをふまえて、無印良品を4つの価値に当てはめてみると次のようになります。

「機能的価値」は商品が豊富であるため必要としているものが見つかるということです。
「情緒的価値」は必要であり機能がすべて詰まっていることから「これでいい」「これで十分」という感覚を与えます。
「自己表現価値」は「身の丈・等身大で感じの良い生活を送っている自分」です。
「社会的価値」は自分の声が新たな商品開発につながることから生じる団結間です。

「機能的価値」「情緒的価値」だけでは無印良品のような競合が多い業界では差別化を図ることは難しいですが、「自己表現価値」「社会的価値」まで与えることで競合に模倣されにくく、顧客との関係性を強めることができるのです。
無印良品で扱っている商品が同業他社と比べてダントツで優れているわけではなくても、無印良品は商品を使用した顧客の体験を含めたブランドであるため人気であるということになります。