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2024/28/06(FRI)

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CHANELのブランド保持

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こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。
本日は「CHANELのブランド保持」についてお話します。
CHANELは世界的に有名なハイブランドとして、愛されてきました。
特にオートクチュールが富裕層や権力者の中で人気を獲得していました。

高貴でブレることのないデザインと非常に高い完成度を誇るブランド。
そんなCHANELのトップデザイナーとして長きに渡り活躍したのが、カールラガーフェルドです。
彼は2019年に亡くなるまで現役のデザイナーとしてCHANELのアイテムを生み出し、
人々を魅了し続けました。
ですが彼の仕事はインスピレーションが湧いたらそれを素早く絵にすることと、プロトタイプとして持ってこられた服について指示するのみです。

カールの指示をまた別のデザイナーが具体的な形にし、それをお針子さん達に指示してカールのアイデアを再現させます。
このような分業はほとんどすべてのファッションブランドが行っていることで、
特に珍しいわけではありません。ですが、CHANELほどのブランドが分業化をしながら、
トップから末端までクオリティを落とすことなく、厳格にその権威あるアイテムたちを生み出し続けたのか。

それは比較的シンプルな答えですが、「CHANELに所属する人が、それぞれの仕事に高い誇りを抱いているため」です。
大きな企業ほど、トップの意向を末端に伝えることが難しくなります。
しかしCHANELではカールを神のように扱い、彼のデザインは絶対とされます。
他のデザイナーは彼の意見を100%汲み取った服を作るようにし、その元をお針子さん達が作ります。
そこにはミリ単位のずれも許されず、非常に厳格な作業になります。

ファッションショーが近づいた時には深夜まで作業を強いられます。それでもカールは妥協せず、
ショーの直前になって新たなアイデアを出すこともあります。

どれだけ振り回されても、トップデザイナーには絶対に従い、
かつクオリティの高いものを作り続ける。

精神論的な話にはなってしまいますが、ここまで強くこだわり続ける根幹にあるのはやはりプライドです。
特にこのプライドを持って仕事をするというのはヨーロッパの方で顕著にみられることです。
日本にCHANELの様なハイブランドが存在しない理由の一つとして、
ヨーロッパの人々と日本人とでは仕事に対する姿勢や考え方が異なるということも挙げられるのです。
国民性やそれに由来する考え方が企業の在り方に現れることは珍しくなく、今回挙げたCHANELはその一例です。

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