左侧广告
右侧广告

コラム

コラム

Column

Buddieateのアプリなら毎週更新される最新ブログを無料で読めます!

アプリをダウンロード

2024/09/10(TUE)

スタッフブログ

VOD普及を受けての各レンタルビデオ企業の変化

こんにちは。Buddieateスタッフの福島です。本日は「VOD普及を受けての各レンタルビデオ企業の変化」についてお話します。

いつでも好きな映像作品を観られるNetflix、HuluなどのVOD(ビデオオンデマンド)サービスが、利用者数を伸ばしています。従来のレンタルビデオと比較して高い利便性を持つそれらはこれからも人気を拡大し、消費者の生活に定着していくと予想されています。一方で、VODサービスという脅威となる存在の登場により、レンタルビデオ業界は売上を落とし始めました。レンタルビデオ業界代表とされる株式会社ゲオやカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(「TSUTAYA」のフランチャイズ本部)は新業態への移行を進め、従来と異なる方法で活路を開いています。

ゲオは、レンタルビデオ店の「GEO」を少し減らす代わりにリユース事業である「セカンドストリート」の店舗数増加に注力し始めました。また、レンタルビデオのイメージが強いGEOですが、実はリユースCD・DVD、ゲームソフトや新品の売上もかなり高いとのことで、レンタル事業が中心になっているという訳ではないようです。コロナ以降は特に新品・中古品の売上高が拡大したとのことです。
ゲオはリユース市場拡大に合わせ、今後もセカンドストリートの店舗数を増やしていく予定です。このように、ゲオはもともとレンタルだけでなくリユース事業も展開していたためにリスク分散ができ、VODの登場でレンタル市場が縮小してしまっても存続することができたのです。近年、消費者間でリユース品購入の習慣がかなり普及しているため、セカンドストリートでのリユース事業は今後も人気を保つと予想されています。

もうひとつ、レンタルビデオ店舗の代表とされるTSUTAYAを展開しているカルチュア・コンビニエンス・クラブは、レンタルビデオ店のTSUTAYAを「蔦屋書店」に替えて再起を図っています。レンタル事業の不振に伴ってTSUTAYAが生まれ変わった蔦屋書店は従来のイメージとは大きく異なる、お洒落な書店となりました。店舗内にStarbucksやTully’sといったカフェも設けられており、そこでドリンクを注文すれば未購入の本も読書用スペースで読めるというサービスを提供しています。
しかしながら、ゲオとは異なりカルチュア・コンビニエンス・クラブのブックカフェ事業は限界があるとされています。例えば、都市圏にあるお洒落な街の店舗ではある程度採算が取れることが考えられます。しかしながら全国のTSUTAYAを蔦屋書店に変えた場合は、恐らく一部は撤退することになってしまうでしょう。ブックカフェは通常の書店やカフェも競合にあたってしまううえ、VOD登場前のレンタルビデオ事業と比較して、どうしても利用者数と顧客の利用頻度が落ちてしまうことが考えられます。

レンタル市場の縮小に合わせ、ゲオはリユース事業で、カルチュア・コンビニエンス・クラブではブックカフェ事業で再起を図ろうとしていることがわかりました。以前から持っていたリユース事業を拡大させ収益の安定化を図るゲオと、従来の店舗を刷新しこれまでと大きく異なるビジネスモデルに走ったカルチュア・コンビニエンス・クラブ、という見方をするとこのふたつは対極的であると言えます。今後、両者が行う事業展開と、経営状況の動向に注目です。

ぜひ一緒にCreateしましょう!

お問い合わせ